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更新日:2025年11月10日
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仙台市では、仙台城大手門周辺の発掘調査を進めています。令和7年度は、大手門脇櫓の南東側に敷設された雨落ち溝(石組側溝)や、大手門背面側に位置する水路(堀)跡の調査を実施しました。これらの成果は、現在進めている大手門復元および周辺整備に活用していく予定です。
このたび、発掘調査現場とその調査成果をご覧いただける見学会を開催します。ぜひこの機会に、仙台城の歴史と発掘調査の一端をご体験ください。
11月15日(土曜日)10時~正午
仙台城大手門脇櫓周辺(青葉区川内)
雨落ち溝は、建物の屋根形状に合わせて敷設されるため、建物の大きさや形を推定する上で重要な手掛かりとなります。昨年度は南側を巡る雨落ち溝を確認しましたが、今年度はそこからつながる南東側の部分を調査しました。その結果、検出した溝の一部が再建された現在の脇櫓の建物内(犬走(いぬばしり)と呼ばれる壁の下の石段状の部分)に入り込むかたちで敷設されていました。検出した雨落ち溝と現在の脇櫓の壁の向きに異なる部分があることから、現在と焼失前とで建物の形状が異なることが確認できました。
江戸時代の絵図には、大手門背面側に「中島池」と呼ばれるため池と、そこから延びる水路が描かれています。今年度の調査では、この水路(堀)跡の一部を確認しました。発見された水路は、幅約15m、深さ約2mを超える規模で、当時の水利構造を示す貴重な成果となります。
事前申し込みは不要です。実施時間中は自由に見学ができます。また、10時と11時の2回、文化財課職員が発掘調査の解説を行います。
現地には駐車場がありませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

大手門脇櫓の雨落ち溝

会場位置図

調査箇所
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