更新日:2023年7月27日

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アニサキス〔魚介類等〕

アニサキスによる食中毒に気を付けて!

アニサキスとは?

下の写真に写っている長さ2~3cmの白い糸くず状の『虫』は,主にサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカ等の内臓に寄生しているアニサキス類(アニサキス,シュードテラノーバ等)の幼虫です。
この寄生虫が付着している刺身などを食べたとき、胃袋に入った寄生虫が胃壁に侵入する場合があり、食後30分~12時間位で激しい腹痛、吐き気、嘔吐といった症状が現れます。
国内では年間で2,000~3,000人のアニサキス症患者(急性胃腸炎)が発生していると推定されています。
アニサキスの写真  アニサキス幼虫

下の写真は,魚の内蔵に付着したアニサキスです。

内臓に付着したアニサキス

アニサキス食中毒を予防するポイント

  • 新鮮な魚介類を選び、速やかに内臓を除去しましょう。  
  • 魚を生食用に調理する際(柵の刺身を切る時等)は、アニサキスがいないか意識しながら、目視でよく確認し、発見した場合は、アニサキスの虫体を取り除いてください。
  • 凍結(-20℃、24時間以上)又は加熱(70℃以上、または60℃なら1分)が有効です。
  • 魚介類を生食するときは「寄生虫」がいないかどうかよく見て食べましょう。

酢、ワサビ、醤油などではアニサキスは死にません!

アニサキスは、通常の料理で用いる程度の酢、ワサビ、醤油などでは死にません。

事業者の方へ

飲食店や販売店において、アニサキスが寄生している可能性の高い魚種(サバ、ヒラメ、イワシ、アジ、イカ、サンマ等)を取り扱う際には、加熱調理や中心部まで完全に凍結すること(マイナス20℃24時間以上)が有効な食中毒予防対策です。加熱や凍結が困難な場合には、早期に内臓を除去し、低温(4℃以下)で保存してください。内臓に多数のアニサキス虫体が発見される個体は、筋肉部位にも移行している可能性が高いため、その個体は生食用の刺身等で提供しないことも防止対策となります。また調理時や提供時に魚や刺身の目視によるチェックを行うとともに、発見したら、アニサキス虫体を確実に除去してください。消費者への注意喚起なども行ってください。

サバの筋肉中から摘出されるアニサキス(GIF:9,809KB)

(「YouTube太白区チャンネル『web衛生講習会 アニサキス編』」より抜粋)

※「web衛生講習会 アニサキス編」の全編は、下記アニサキス関連情報に掲載しておりますのでご覧ください。

アニサキス関連情報

この虫は食べてしまっても大丈夫

―カツオに寄生しているテンタクラリア幼虫―
「カツオの刺身に白い米粒状の『虫』がいる」との問い合わせが寄せられることがあります。よく見ると頭部に4本の角のようなものを持っているこの白い『虫』は,「テンタクラリア」という寄生虫の幼虫で,たとえ食べてしまったとしても人体に害はありません。通常は魚屋さんで取り除かれて販売されています。似たような寄生虫で「ニベリニア」という種類がありますが,こちらはタラの白子にごく普通にみられます。

テンタクラリアの写真

カツオに寄生したテンタクラリアの写真

 

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