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更新日:2022年4月19日
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野生のキノコは,その種類によって食べられるものと有毒なものとの判別が難しく,しばしば食中毒の原因となり,場合によっては死に至るケースもあります。
知らないキノコは
これらの点に注意して,毒キノコによる食中毒を防ぎましょう。
名人と呼ばれる人たちは,知らないキノコには手を出しません。
毒キノコの特徴や発生地などを確実に覚えましょう。
特に間違えやすいキノコについては,熟練者と同行して実物を見比べながら匂いを嗅いだり触れたりして,その特徴を教わることが大切です。
→間違えやすいキノコの例(仙台市作成パンフレット(下記PDF)をご覧ください)
キノコに関する迷信俗説は絶対信用してはいけません。例えば以下のような説もありますが,全て自殺行為にも等しい間違った見分け方です。
食べられるキノコの中にも,食べ過ぎると下痢等の症状をおこす消化の悪いキノコがあります。また,古くなったキノコでもお腹の調子が悪くなる場合もありますので,食べられるキノコであっても新鮮なものを適度に食べるようにしましょう。
指をのどに差し込むなどして,できるだけ早く吐き出し,応急処置をとることが大切です。
残っているキノコや吐物があれば,一緒に持って行きましょう。食べたキノコがわかれば適切な治療ができます。
『ドクササコ』という毒キノコのように,1ヶ月ほどかかって症状が進行するものもありますので,症状が出た場合は必ず病院に行きましょう。
触るだけでも炎症を起こし、食べると死亡する場合がある、猛毒キノコ「カエンタケ」が、仙台市内においても発生が確認されています。
平成12年には、食用のベニナギナタタケと誤認し、自宅で調理したものを食べて、死亡した事例もあります。
もし見つけても、決して触ったり食べたりしないようにしてください。
名称 |
カエンタケ(Podostroma cornu-damae)ニクザキン科ツノタケ属 |
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形と色 |
表面はオレンジ色から赤色で、細長い円柱状または棒状。中は白く、硬い。 土から手の指が出ているように群生または単生する。 |
発生時期 |
夏から秋 |
発生場所 |
ブナ、コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。 |
症状 |
食後30分から、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状を起こす。 2日後に、消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。 |
出典:「自然毒のリスクプロファイル(外部サイトへリンク)」(厚生労働省ホームページ)
下記のとおり,「急性脳症の発生」と「スギヒラタケの摂取」との関連性については,平成16年以降調査が続けられているところですが,今なお原因の解明や安全性の確認には至っておりません。先日も新潟県において新たな事例が発生し,この情報を受けた厚生労働省では,スギヒラタケの摂取を控えるよう引き続き呼びかけています。
平成16年9月下旬以降,東北・北陸地方を中心として,「急性脳症」とみられる症状で入院するという事例が続けて発生しました。中には死亡者も出ており,その原因については現在も調査されているところですが,現時点では発症者の共通点として「スギヒラタケ」というキノコを食べているということがあげられています。
この症状について,当初は,腎機能の低下との関連性が疑われていましたが,その後,腎機能障害の有無が不明である事例もあることが判明したと厚生労働省から発表されました。(平成16年10月)
そのため,厚生労働省では腎機能が低下していない方も含めた一般の方に対しても,スギヒラタケを食べないよう呼びかけています。
※スギヒラタケ→宮城県では「スギワカイ」や「スギカヌカ」とも呼ばれているキシメジ科のキノコで,夏から秋にかけて主にスギの古い切り株や倒木上に生える。成長したスギヒラタケは耳形や扇形,へら形をしており,表面は白色もしくは黄みを帯びている。
※写真はスギヒラタケの一例です。成長の段階で形が違う場合がありますのでご注意ください。
令和4年4月1日現在、野生キノコから放射性物質が検出されているため、宮城県内の次の地域で出荷が制限されています。
(宮城県以外の出荷制限等の情報については、林野庁ホームページ「きのこや山菜の出荷制限等の状況について」(外部サイトへリンク)にてご確認ください。)
出荷制限されている地域
仙台市内を含む、これらの地域で採取した野生きのこの出荷・販売はできません。
キノコ狩りをする場合には、放射性物質のモニタリング検査結果や各種制限などの情報を、ご確認いただき、十分な注意を払ってください。
地図:林野庁ホームページより
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