令和5年4月25日

 

今年度を本市では「観光再生元年」として位置付けまして、都市のプレゼンスを高めながら、インバウンドを含めた早期の交流人口の回復・拡大に向けたさまざまな取り組みを加速させてまいります。

まずはインバウンドの回復に向けまして、本市の重点市場の一つであるタイ・バンコクを訪問いたします。4月29日から5月3日までの日程で、東北観光推進機構や東北各県と連携をいたしまして、現地の一般消費者の方々向けに仙台・東北の魅力をPRするほか、タイ国際航空やタイ国政府観光庁などの関係機関を訪問いたしまして、新型コロナウイルス感染症の影響により運休となっている仙台-バンコク便の定期便、直行便ですけれども、これを一日も早く再開していただけるよう強く働きかけてまいります。今回の訪問により、タイとの観光やビジネス面における交流の強化を図って、仙台そして東北の交流人口の拡大につなげてまいりたいと考えております。

続いて、5月17日から21日までニューヨークを訪問いたします。国連総会議長より招集される「仙台防災枠組実施状況の中間評価にかかる国連ハイレベル会合」に参加いたします。地域における防災の重要性等をテーマとするパネルセッションに登壇いたしまして、本市が東北大学災害科学国際研究所と共同で実施いたしました「仙台市版　仙台防災枠組中間評価」の概要や、「ビルド・バック・ベター（より良い復興）」の考えに基づいた本市の復興・防災に関する取り組みを発表してまいります。自治体レベルによる実施状況の中間評価は先進的な取り組みでございます。この機会を捉えて、「仙台」の名を冠する国際的な枠組を進めていくために、本市の経験と教訓を世界の防災・減災に役立てていただけるように、枠組の採択都市としての役割を果たしてまいりたいと存じます。

今後も世界から選ばれるまち・仙台を目指して、こうしたトップセールスの機会を最大限に生かしながら、国際社会への仙台の積極的な発信、本市のプレゼンスの向上に努めてまいりたいと存じます。

 

仙台市長　郡　和子