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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > スタッフブログ2025 > シシオザルに新しい景色を!(2025年10月23日)
ページID:83057
更新日:2025年10月23日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
皆さんはシシオザルと聞いて、八木山動物公園内のどこにいるサルかすぐに思い出せるでしょうか?
おそらく、多くの人はそんな名前のサルもいたかな?
くらいなのではないかと飼育担当ながら思います。
個性豊かなやり取りをみせる「チンパンジー」やしっぽがしましま「ワオキツネザル」、にぎやかなコーラスを披露する「フクロテナガザル」などが並ぶ展示場のひとつに彼らはいます。
飼育員が近くを通るとだいたい威嚇する「シシオザル」です。

口を開けてまもなく威嚇しようとしているシシオザル
何に怒っているのかは、わかりません。
動物園では現在、オスの「フグ」とメスの「ソラ」の2頭が暮らしています。
その名の通り、獅子(=ライオン)を彷彿とさせるたてがみのような毛と尻尾をもつサルです。
「フグ」と「ソラ」は、夜も昼もずっと同じ空間で暮らしています。
おやつにネズミモチやシラカシの枝葉をあげに行くと、「フグ」はすぐに受け取りますが、「ソラ」はだいたい上の高いところで様子を覗っています。
「ソラ」に取りやすいように上のほうで枝を渡すと、サササっと勢いよくとっていきます。
その時、「フグ」は「ソラ」のほうをみて威嚇しています。
あまり、仲がいいというわけではなさそうです。
さて、そんなシシオザルたちにある変化がありました。
展示場のアスレチックリニューアルです。
展示場内に運搬可能な枝や、いい感じの枝分かれがある枝など、展示場に設置できる枝はそう多くはありません。
園内でこつこつと、使えそうな枝を収集しました。
まずは使えそうな枝を展示場内に仮置きして、デザインします。
次に、ジャンプして移動したり、かじったりすることを考慮して、強度が保たれるように縛っていきます。

仮置きした枝を縛っていく飼育員

時には枝にまたがりながら作業を進めます
時には園路側へまわり、来園者のみなさんにシシオザルがちゃんと素敵に見えるかを確認しながら作業を進めます。
となりのワオキツネザルたちも気になるようです。

隣の展示場から作業を観察するワオキツネザル
そして、完成した展示場がこちら

新しく枝がたくさん組まれた展示場
完成した展示場に出たシシオザルがこちら

あたりをキョロキョロ見渡すシシオザル
以前よりもたくさん枝が設置されたので、キョロキョロしていました。
また、以前は地面にいることが多かった「フグ」も新しく設置された枝を使って、いろんなところを冒険していました。

シシオザルたちがこれまで見ていた景色

新しく見えるようになった景色
ちょっと高いとこから見えるようになったのがわかるでしょうか?
新しい視点が追加されたことによって、今後いろいろな行動を見せてくれることを期待しています。

シシオザルを見上げてみよう
みなさんもぜひ、今まで見えなかった角度でシシオザルをお楽しみください。
ちなみに、隣のワオキツネザル、ジェフロイクモザルも展示場のアスレチックが更新されています。
お見逃しなく!

ジェフロイクモザルの展示場リニューアル作業中
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159