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更新日:2025年12月20日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
2024年12月20日に誕生した「うみ(オス)」と「そら(メス)」。
2025年12月20日に無事に1歳になりました!
1年前、どうか何事もなく成育して欲しいと強く願い続けたのが、つい最近のように感じるほどあっという間の1年でした。
2頭が生まれた直後は、少し声が聞こえないだけで生きているかとても不安で焦り、ささ鳴き(授乳時の音)が聞こえると一転して安堵し、カメラのモニター越しに姿が見えず母親の「ポーラ」の体の下にいるのではないかとヒヤヒヤしたりと、安心できる時間はほとんどありませんでした。
それでも、2頭の力強いささ鳴きが聞こえると、生きているという事実を再確認できてほっとしたことを覚えています。
誕生日まで残り1か月ちょっととなった11月6日から展示をお休みし、これまで過ごしていた小放飼場から隣の大放飼場へ移動する準備を始めました。
初めて大放飼場に出た日、2頭は「ポーラ」の側を離れずに慎重に行動するのかと思いきや、さっさと「ポーラ」から離れて探検を始めました。
初めての場所でたくさん匂いを嗅ぎ、小放飼場よりずっと深いプールで楽しそうに泳いでいました。

2025年11月12日 大放飼場練習初日、見守る「ポーラ」と駆け出す「そら」

2025年4月2日 初めての小放飼場に出たときの「うみ」と「そら」
生後3か月で初めて小放飼場へ出た日の戸惑って緊張していた様子を思い出すと、より2頭の成長を感じられます。
そして、12月1日からは大放飼場での展示を開始し、毎日活発に走り回り、プールに飛び込み泳ぐ姿を多くの方にご覧いただけるようになりました。
小放飼場での展示期間は、たくさんの方に観覧ルールを守っていただき、誠にありがとうございました。
今後も、譲り合いながらのご観覧のご協力をお願いいたします。
さて、突然ですが、皆様は「うみ」と「そら」を見分けることができますか?
ホッキョクグマ展示場前に行くと、「今泳いでいるのはどっちだ?」というような声を耳にすることがあります。
ここで、飼育員の主観ではありますが、改めて現在の「うみ」と「そら」の見分け方をお伝えしておきます。

ガラス越しの「うみ」
「うみ」は鼻筋が太く、頭頂部が盛り上がっていて、目が顔の外側にある印象です。
「そら」と比べて体が少し大きいです。
食べることが好きで、エサの種類は問わず近くにあるものから平らげていく食いしん坊です。

展示場を走り回る「そら」
「そら」は目が顔の正面にあり、頭頂部は平ら。
毛がより白くふわふわに見えます。
来園者や飼育員をよく観察していて、ガラス越しの人を目掛けてプールに飛び込んだりします。
ですが、プールに入ってしまうと2頭は本当にそっくりです。
実は飼育員もじっくり観察してなんとか見分けています。
他の見分け方があればぜひ教えてください!
親仔のエサは寝室で与えています。
エサの取り合いで喧嘩したりはせず、うまく場所を分けながら食べています。
食べ終わると授乳タイムです。
今はまだ3頭同じ部屋で過ごせていますが、いずれ窮屈になり別の部屋で過ごすことになるかもしれません。
親仔でぎゅっとくっついて寝ているこの時間をしっかり記録に残しておきたいです。

寝室で授乳をする様子
「うみ」と「そら」は毎日ぐんぐん成長中です。
これから、さらにたくましくなった姿を見せてくれることでしょう。
「ポーラ」、1年間お疲れ様。
改めて、「うみ」、「そら」、1歳の誕生日おめでとう。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159