案内窓口 022-229-0631
ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > ホッキョクグマの仔 4か月から公開まで(2025年6月26日)
ページID:81373
更新日:2025年6月26日
ここから本文です。
八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
ホッキョクグマの仔の放飼場慣らしを進めるうえで、1番の心配事は仔がプールで溺れることなく上手に泳げるかどうかです。
仔の成長に合わせて、プールの水位を少しずつ上げながら慣らしを進めました。
プールに初めて入ったときは泳ぎがおぼつかず、ほとんどの時間をプールの浅瀬で足先を濡らして遊んでいた2頭ですが、5月に入った頃から自らプールに全身で入り、おもちゃの湯たんぽやポリタンクで遊ぶ様子が見られるようになりました。
浅瀬で遊ぶ双子
2頭で陸地でじゃれ合った勢いでプールへ落下して慌てて戻ることもありました。
その様子を側で見ていた担当者はドキドキです。
潜水チャレンジも始まりました。
プールの底に沈んだおやつをゲットするべく、すぐ浮いてしまう軽い体で何度も潜る2頭。
はじめはなかなかプールの底までたどり着かずうまくおやつを食べることができませんでしたが、徐々に潜水が上達していき簡単におやつを食べられるようになりました。
潜水する仔
「ポーラ」がプールにダイブする様子を見て学んだのか、いつの間にか「ポーラ」の真似をしてダイブして飛び込むことも覚えました。
飛び込んで、陸に上がって、また飛び込む、という無限ループを楽しんでいる様子は観察している担当者をほっこりさせました。
2025年6月2日。ついに、双子の一般公開がスタートしました。
公開に向けて、飼育担当者だけでなく動物園全体で入念に準備を進めてきましたが、無事に公開を迎えられるか、一抹の不安は残ったままでした。
しかし、ご来園いただいた皆様のご協力のおかげで大きなトラブルもなく公開初日を終えることができました。
開園前から入園ゲートの前には長蛇の列ができ、実際に親子をご覧になった方からは「かわいい!」「小さい!」などの声が聞こえてきました。
何度も列に並び直して観覧される方もいて、多くの方が仔の成長を心待ちにしてくださっていたんだなと実感しました。
公開時の親子(公開翌日の写真)
公開が始まってからも親子はよく食べ、よく寝て、よく遊び、健康に過ごしています。
双子は、馬肉を噛みちぎって食べるのが上手になりました。
「ポーラ」に負けない勢いで餌を食べていて、オス、メスで食の好みがはっきりしてきました。
現時点では、オスはホッキョクグマ用のペレット、メスは煮たサツマイモと食パンが好きなようです。
これからもたくさん食べてすくすく成長して欲しいです。
左側がメス、右側がオス
6月20日には、無事に生後半年を迎えることができました!
当日は、大きな氷を展示場に入れてお祝いしました。
昨年12月20日に「ポーラ」が出産してから、一般公開と生後半年を迎えることができたこと、本当に嬉しく思います。
これまでホッキョクグマに関わったすべての方のご尽力があってこその結果です。
また、しばらくは現在の観覧システムが継続となる予定です。
自由にご覧いただけずご不便をおかけすることもあるかと思いますが、多くの方にホッキョクグマの仔をご覧いただけるよう、また、双子の健康管理のためにも、ご協力をお願いいたします。
これからも飼育担当者だけでなくご来園いただいた皆様と一緒に成長を見守っていければと思います。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159