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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > ホッキョクグマの仔 生後2か月から3か月(2025年3月19日)
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更新日:2025年3月19日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
2頭のホッキョクグマの仔の成長スピードは速いもので、あっという間に生後3か月を迎えようとしています。
仔たちは出来ることがどんどん増え、毎日の観察が驚きと発見の連続です。
生後2カ月を迎える頃には4本足で立ち、おぼつかない足取りですが少しずつ歩き始めていました。
自力で移動できる距離が伸びたことで、産室の中をよく散策するようになりました。
歩いている仔とそれを見守る「ポーラ」
母親の「ポーラ」から離れたところに歩いていこうとして、連れ戻されることもしばしば。
勢い余って床にたくさん敷いているウッドチップのくぼみに落ちてしまったこともありますが、「ポーラ」がしっかり救出していました。
仔たちは「ポーラ」の体に登ってみたり、顔を叩いてみたり・・・「ポーラ」をおもちゃにして遊ぶ様子も見られましたが、「ポーラ」はじっと動かずされるがままでした。
仔たちをあやしたり遊び相手になってあげている「ポーラ」は、本当に素敵なお母さんだと感じました。
1月下旬に給餌を再開してから、「ポーラ」は人の気配を感じると扉前で立って待っていたり、餌を入れる場所に顔を近づけて餌を探すような行動が目立ち始めました。
そこで、これまではクマ用のペレットのみ与えていましたが、馬肉や野菜など餌の種類を徐々に増やしました。
現在では絶食前とほぼ同じ量の餌を与えていますが、以前から好きだった煮たサツマイモを真っ先に食べた後、他の餌もおいしそうに食べています。
約2カ月の絶食期間と日々の授乳で落ちた体重を少しずつ増やしていけるよう、様子を見ながら給餌量を調整していきたいと思います。
2月中旬からは「ポーラ」が餌を食べている間に、仔たちの様子を直接観察できるようになりました。
寝ていたり、2頭でじゃれあっていたり様々ですが、毎日見ていても「あれ、また大きくなったかな?」と感じることが多いです。
檻越しに見えた仔
以前は「ポーラ」が餌を食べるために仔たちのそばから離れると、仔たちはよく鳴いていましたが、最近は餌にも興味を示すようになりました。
最初は「ポーラ」が餌を食べる様子を近くまで見に来たりしていましたが、そのうちに「ポーラ」が馬肉や煮たサツマイモを仔たちの近くまで持っていくようになりました。
仔たちはまだうまく食べられませんが、「ポーラ」の餌をぱくっと咥えてみたり、かじろうとしたりする様子がみられるようになりました。
「ポーラ」と一緒に餌を食べようとする2頭の仔たち
ホッキョクグマの授乳期間は2年以上あり、離乳はまだまだ先ですが、順調に生育してほしいと思います。
また、2月21日に仔の健康診断を実施した際、性別を正確に判定するために毛を採取してDNA検査に出していました。
その結果、2頭の仔の性別は、「オス」と「メス」1頭ずつであることが判明しました!
「オス」の仔と「メス」の仔がそれぞれどのように成長していくのか、ますます楽しみです。
左側が「オス」、右側が「メス」
これからも、「ポーラ」と仔たちの日々の成長を注意深く見守っていきたいと思います。
皆様にお披露目できるのはもう少し先になってしまいますが、引き続き暖かく見守っていただければ幸いです。
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