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更新日:2023年9月11日

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園長ブログ マダガスカル訪問記 第1回(9月11日)

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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これまでの当園のマダガスカル支援の取組と今回の訪問の目的編

マダガスカル共和国は、アフリカ大陸の南東部に位置する世界で4番目に大きな島にある国です。
多種多様な生き物が生息しており、その多くが固有種という世界的に貴重な地域ですが、厳しい経済状況や人口の増加、気候変動等に起因する自然環境の悪化を背景に、生物多様性が脅かされる危機的な状況が続いています。

当園では、これまで、同国チンバザザ動植物公園における研究者・技術者の養成や、環境教育プログラムの開発などの分野で同国の支援に取り組んできました。
(詳しくは、当園HPの「仙台市八木山動物公園のマダガスカル関連事業について」や、当園ビジターセンターのマダガスカルコーナーをご覧ください。)


当園のマダガスカルコーナー。
長年にわたり現地で活動してきた当園ならではの情報がいっぱい!

また、両園の協力関係を深めていく中で、同国の固有種であるアイアイなどのキツネザル類を当園に導入することで合意に至りました。
当園では受入れの準備を進めてきましたが、共にこの事業を進める予定であった地方公共団体が参画を取りやめたこと、輸送してくれる航空会社を確保できなくなったことなどから、令和2年にこの計画を断念せざるを得ませんでした。

更に、折からのコロナ禍のため、アイアイ等の導入計画の断念と今後の当園の対応方針について同国の関係省庁に正式に説明することが叶わない状況が続いておりました。
また、チンバザザ動植物公園・当園とも、引き続き協力関係を維持したいと考えておりましたが、平成25年に締結した協定書の有効期間の満了の時期が迫っており、情勢の変化を踏まえた新たな協定書を締結する必要がありました。
令和4年になって同国への入出国の条件が緩和されたことを受け、令和5年1月下旬に園長を含めた当園の職員3名が同国を訪問し、これらへの対応に当たってきました。

この時の活動の様子についてはすでに当園HPでご紹介しておりますが、このブログでは、少し違った角度から、動物や動物園以外のことも含めて、同国で見聞きしたことなどをお伝えしていきたいと思います。

このブログをきっかけに、マダガスカルや当園の活動に興味をもっていただければ、大変うれしく思います。

 


現地に到着後、最初に食べたマダガスカル料理「ラビトゥトゥ」(左上)は、キャッサバの葉と肉を煮込んだもの。
東南アジアにルーツを持つ国民が多いマダガスカルの主食はお米(右上)で、最高額紙幣の図柄には、バニラやライチと共に稲穂や水田の風景が。

 


首都アンタナナリボの街なかで遭遇した謎の巨大建造物。
その正体は、国立競技場「バレア・スタジアム(別名:マハマシナ競技場)」。
マダガスカルで人気のスポーツは、サッカーとラグビー。
サッカーの国際試合が多く組まれている時期で、マダガスカル代表チーム「バレア」の快進撃に、多くの方々がサッカー中継に釘付けに。

 

R5 園長ブログ マダガスカル1-4
木曜日になるとスタジアム周辺の道路で市場が開かれ、まったく別の風景に。
肉、野菜、果物、衣料品、靴やぬいぐるみなど様々なものを売るお店が所狭しと営業中。

 

R5 園長ブログ マダガスカル1-5
市場をはじめ至る所で見かけたマダガスカル流の荷物の運び方

 

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アンタナナリボで一番高い丘から見た市内の風景。
中央にあるのが「バレア・スタジアム」で、その向こうに見えるのは、元は農業用貯水池だったという人造湖の「アヌシ湖」。
湖の中にある塔は、第一次世界大戦の戦没者慰霊塔。
マダガスカルは1896年(明治29年)から1960年(昭和35年)までフランスの植民地で、同大戦ではマダガスカル出身の兵士もフランス軍として参戦。

 


マダガスカルの通貨。単位は「ARIARY(アリアリ)」。
紙幣はどれもカラフル(このほかに、海面からクジラの尾が突き出ている図柄の5,000アリアリ札があります)。
2本のバオバブの樹が見えるのは、50アリアリ硬貨。
最高額紙幣の20,000アリアリ札を日本円に換算すると、600円ほど。

 

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