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更新日:2024年8月31日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
まだまだ厳しい残暑の日々が続きますが、鳥たちの渡りの季節が近づいてきました。
換羽が終わり、栄養を蓄え飛び立つ準備ができたら長い距離群れで渡りを行います。
ガン・カモ類の日本で最大の越冬地である宮城県の伊豆沼や蕪栗沼では、例年通りだと9月20日頃には早くも県鳥であるマガンの飛来が見られます。
マガン
当園の水鳥たちはおおよその換羽は済み、フレッシュでツヤのある羽で覆われています。
順調な成長を見せるオシドリ、シジュウカラガン、アカツクシガモの幼鳥たちも飛翔の練習が度々見られるようになりました。
今回も引き続き幼鳥たちの様子をご紹介します。
最初に羽ばたく姿を確認できたのはオシドリで7月中旬頃から、上手に巣箱の上にとまっている姿が見られました。
幼鳥の体はもう大人と変わらない大きさで、オスメスの判別ポイントにもなるクチバシの赤色(オス)と灰色(メス)の違いもはっきりしました。
5羽のうち3羽がオスで2羽がメスでした。
また、父親の地味だった羽模様は冬にはじまる求愛シーズンに向け少しずつ派手な繁殖羽が見え始めています。
巣箱にとまっているオシドリの幼鳥
オシドリの親と幼鳥たち
シジュウカラガンの幼鳥たちは、少し前までフワフワした幼毛を残し全体的に地味な灰色でしたが、8月には親鳥とほぼ見分けがつかない羽模様となりました。
1つ大きな違いとして、親鳥にははっきりと首を一周する白い輪の模様があり、幼鳥にはないため見分けるポイントになります。
清掃していると、運動場内を旋回する姿が度々見られます。
7月下旬のシジュウカラガンの幼鳥
8月下旬のシジュウカラガンの幼鳥
シジュウカラガンの親と幼鳥たち
羽ばたくシジュウカラガンの幼鳥たち
アカツクシガモは、頭部のモコモコした幼毛が生え変わりすっきりした顔立ちとなり、成鳥ほど濃くはありませんが、オレンジ色の部分も広がってきました。
オシドリやシジュウカラガンほどではありませんが、まれに羽ばたいている姿が観察できます。
7月下旬のアカツクシガモの母親と幼鳥たち
8月下旬のアカツクシガモの母親と幼鳥たち
孵化して約3か月で、3種とも体の大きさは親と同じ位となり、飛ぶことができるまで成長しました。
日に日にたくましく成長する速さには驚かされます。
引き続き成長を見守りつつ健康管理に努めていきます。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
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