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更新日:2024年7月8日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
動物たちの健康管理のために大切な体重測定。
今回は、ワオキツネザルとムササビの体重測定についてご紹介します。
まずはワオキツネザルの体重測定です。
群れで生活する動物は、順位が低い個体が餌を十分に食べられず痩せてしまうことがあります。
逆に、餌を食べすぎた個体は太ってしまうこともあります。
そのため、普段から体重を把握するようにしています。
ワオキツネザルで使用する体重計はこちら。人の乳児用の体重計です。
ワオキツネザルに使用している体重計
大好きな煮たサツマイモで誘導すると体重計の上に乗ってくれますが、食いしん坊な個体ばかり乗ってくるので、全頭計測するのは至難の業です。
さらに、体重計の上に乗ることができても静止してくれず、じっとしてもらうのも大変です。
「ひょう」の体重測定の様子(表示がブレています)
今回の測定結果では、群れの中で順位の低い「ひょう」の体重は3.4kgでした。
以前測定した時とほとんど変化はなく、しっかり餌を食べられていることが分かりました。
「太陽」という個体は、他個体がお腹いっぱいになった後もたくさん餌を食べ、前回の体重は4.1kgと太り気味でした。
そこで、餌の時間は他個体と別居して適切な餌量を与えたところ、ダイエットに成功し、今回の体重は3.8kgでした。
続いてはムササビの体重測定です。
ムササビは夜行性で、日中は箱の中でぐっすり寝ています。
餌を食べるのも夜なので、餌が足りているのか、体重を維持できているか知るため、体重測定にチャレンジしました。
日中、ムササビの「オクラ」が目を覚ますのは、箱の中の巣材を新しいものに交換する掃除のタイミングです。
そこで、巣箱とは別に新たに体重測定用の箱を作り、箱の中にキッチンスケールを入れられるようにしました。
「オクラ」の巣を掃除する時に、「オクラ」がこの箱に入っただけで、体重を測定できるシステムです。
ムササビの体重測定用に作った箱
しかし、「オクラ」が壁にもたれかかってしまい、測定が上手くいきませんでした。
そこで、吊り下げた物の重さを測定するバネばかりを使ってみることにしました。
箱ごとバネばかりに吊るし、後で箱の重さを引きます。
すると、「オクラ」の体重測定に成功しました。
体重は900g程であることが分かりました。
「オクラ」の体重測定の様子
今後も、動物種ごとに工夫しながら、定期的に体重を測定し、健康管理に活かしていきたいと思います。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159