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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > 新たな環境で暮らすシジュウカラガンとアカツクシガモ(10月25日)
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更新日:2024年10月25日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
すっかり涼しくなり、園路を歩いていると赤や黄に彩った木々の葉もちらほら見かけ、ようやく秋を感じる季節となりました。
県北の伊豆沼や蕪栗沼などでは、平年通りにマガンやハクチョウをはじめ、渡り鳥の飛来が観察されています。
今年の春に孵化した当園の5羽のシジュウカラガンは、順調に成長し、見た目はほとんど成鳥と変わらない姿となりました。
これまでは、他の鳥と接触しない親子だけの部屋で飼育してきましたが、シジュウカラガンを群れで飼育している大部屋に移動する時期となりました。
それに合わせて、幼鳥たちには個体識別するため、名札代わりとなる2種類のリングを足に装着しました。
1つはアルミやステンレスでできた銀色のリング(足環)で生年月日が刻印されたものです。
もう1つは例えば赤や青、黄など様々な色のついたリング(カラーリング)で、遠くから見て着いている足(左・右)や色で判別できるようにするためのものです。
鳥の大きさや種類によって素材を選択し、できるだけ負担がかからず、はずれにくいものを装着します。
足環とカラーリング
シジュウカラガンの子にリングを装着しているところ
リングを装着し大部屋に親子を移すと、親鳥が先頭に立ち、親子が7羽でまとまって周囲を確認しながら移動をはじめました。
他のシジュウカラガンたちは気になっている様子でしたが、接触する様子もなく程よい距離間を保ち、現在も問題なく親子はまとまって落ち着いて生活しています。
来園された際は、親鳥の黄のカラーリング(父:右に黄 母:右に黄・白 左に黄)を目印に探して観察してみていただけたらと思います。
シジュウカラガンの親子
親鳥の後に続いて歩くシジュウカラガンの子たち
シジュウカラガン同様に今年孵化した4羽のアカツクシガモも、親子だけの部屋で飼育してきましたが、たくましく皆成長したため足にリングを着け、東門正面近くの水禽池に移動し他の様々な水鳥たちと一緒の空間で生活しています。
シジュウカラガンとは違い親子は別々に行動し、4羽の子たちは、はじめは他の鳥に威嚇をされたり、追われたりする場面も少し見られましたが、今では大分環境に慣れ、4羽離れてエサを食べたり水浴びする場面もよく見られます。
これから本格的な冬の渡り鳥の飛来シーズンが始まります。
高病原性鳥インフルエンザ対策として、水禽池では野鳥などの侵入防止用のネットを張り、少し見えにくい部分があるかと思いますが、来園された際は是非ご覧いただけたらと思います。
アカツクシガモの子と威嚇するインドガン
アカツクシガモの子
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