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更新日:2023年12月8日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
今回のアンダシベ・マンタディア国立公園の訪問の目的のひとつは、支援を希望しているガイドのグループに案内してもらい、現地での動物保全の状況やガイドの活動の様子、このガイドグループの力量を把握することです。
アンダシベでは、昼間のインドリなどの観察と、夜間に森の中を巡るナイトサファリの2つが大きな柱となっているので、我々もこの両方について案内してもらうことにしていました。
まずはナイトサファリからチャレンジします。
列車を見送った後、さっそくガイドの皆さんと合流し、夜の森(VOI MMA Visit Park)に向かいました。
ほとんど人工の灯りがない夜道を、懐中電灯などで照らして生き物を探しながら、森の入り口を目指しました。
我々のほかにもいくつかのグループが同じ方向に向かっています。
ナイトサファリはカメレオンの寝姿を観察できるというのが大きなセールスポイントなのですが、残念ながら往路では巡りあうことができませんでした。
入園料を支払い、森の中へ。当然ながら周りは真っ暗で、自分たちの持つささやかな灯りだけが頼りです。
夜の森の中は静寂の世界と思い込んでいましたが、実際は、川のせせらぎや生き物の鳴き声(虫の声かと思いましたが、ガイドさんによればカエルの声とのこと)など、驚くほど多彩な音に満ち溢れていました。
虫やカエル、鳥の姿は見かけるものの、肝心のカメレオンにはなかなか出会えません。
クモ
マダガスカルキングコオロギ
(英名はMadagascar King cricket)
緑色で輝く目をしたカエル
(英名はGreen Bright-Eyed Frog)
羽化中のセミ
就寝中のマダガスカルヒメショウビン。
ナイトサファリではなかなか見かけない鳥で、めぐり会えたのはとてもラッキーとのこと。
ガイドさんは、豊富な知識と経験を活かし、我々では到底気づかないような小さな動物を次々に発見。
何度かアップダウンを繰り返し、川を渡って少し開けたところに出たら、謎の施設に出くわしました。
ガイドさんによれば、ここはもともと地元の方々の聖地で、今でも祭祀を続けているとのこと。
地元の方の現役の祭祀施設。火を使った跡もあり、森のなかで唯一人の営みが感じられた場所。
ガイドさんによれば、奥にある木はいまだに種類が特定できていないとのこと。
そうこうしているうちに、公園の出口へ。
2時間ほど巡り、様々な生き物を目にしましたが、カメレオンの寝姿だけは拝むことはできませんでした。
帰り道でも生き物の探索です。
ここにも多くのグループがいて、何か生き物がいるところには人だかりができていました。
2匹のナナフシ
羽化したばかりで羽根を乾かしているセミ
しかし、大変残念なことに、帰り道でもとうとうカメレオンを見つけることはできず、ガイドさんには「こういう日もある。」と慰められました。
アンダシベにいられるのは、あと1日。次の日はいよいよインドリが暮らしている森に赴く予定ですが、野生動物が相手なので、必ず見られるという保証はありません。
果たして、八木山動物公園の一行はインドリやカメレオンに巡り会うことはできたのでしょうか。
昼間の国立公園の様子は、次回のブログでお伝えします。
アンダシベ駅前に到着。
ご覧のとおり人工の灯りが少なく、晴れてさえいれば満天の星々を堪能できるので、ぜひ南十字星探しにもチャレンジを。
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