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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > うごきまわれ!ツキノワグマ(2025年4月3日)
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更新日:2025年4月3日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
気候も暖かくなってきて、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
日本でくらしている生き物は、冬の寒い間は冬眠や冬ごもりをして過ごし、暖かい春に活動し始めるものが多く、ツキノワグマもそのひとつ。
ツキノワグマ「アオバ」
八木山動物公園にいるツキノワグマは、冬ごもりしないので毎日展示場に出ています。
しかし、寒くなると朝扉を開けても「寒いんですけど・・・」とでも言いたげな表情でおおあくびをして、ゆっくり腰をあげて出ていきます。
「あたたかい春に向けて、活動的に動いてもらおう!」ということで、運動場のアスレチックをリニューアルしました!!
9月ごろから当園で飼育している2頭のツキノワグマ「ツバサ」と「アオバ」が、競合してもともとあったアスレチックを破壊していき、その様子はとても楽しそうでしたが、飼育員からすると内心はひやひやしていました。
園内ででた支障木など、クマの運動場で使えそうなものを少しずつ集めながら、2月5日(水曜日)休園日に当園の屈強な飼育員を結集してリニューアル作業をしようと決断。
あいにくの雪予報。。。
朝、窓から景色を見て「残念!」という気持ちでしたが、今回のリニューアル総監督であるベテラン飼育員の「このくらいならGOだ」という判断で実行することに!
まずは、ツキノワグマ獣舎の前まで使う丸太を集めます。
次に展示場に丸太を運び入れるには、この狭い扉を通さなくてはいけません。
・・・・気合で解決です。
狭い扉から丸太を運び入れる様子
そして丸太を立てるためには、穴を掘らなくてはいけません。
・・・・こちらは筋肉で解決です。
重要な木を立てる作業、、、これが一番大変でした。
立てたのち、総監督の指示のもと、角度や向きを微調整。
知恵と気合と力自慢を総結集して解決です。
結集する当園の力自慢たち
運動場に4本の大木が立ち、あとは横木を取り付けて強度を確保していきます。
ここからは、穴あけ作業や番線で締める作業など、ベテラン勢から指導をもらいながら若手の技術育成です。
指導をうけながら穴あけ作業する様子
そしてついに、運動場のアスレチックのリニューアルが完了!!
完成したクマアスレチック全体像
予想を上回るスピードで完成することができ、ベテラン飼育員の知恵と技術のすばらしさ、飼育員の仕事は力仕事も必要であることを改めてひしひしと感じました。
さて、クマの反応はというと・・・
「ツバサ」は、寝ています。。。
「アオバ」は、アスレチックで遊びつつも、また少しずつ破壊しています!!
リニューアル後、さっそく破壊した枝で遊ぶ「アオバ」
暖かくなり、『活動的になる「ツバサ」がたくさん使い始めること』、『さらに活動的になる「アオバ」が、破壊しすぎないこと』を祈りながら、みなさんに、動きまわるツキノワグマをお届けし続けたいと思っています。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159