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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > スタッフブログ2026 > 生息地支援の一歩が、現地の変化へ(2026年3月4日)
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更新日:2026年3月4日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
八木山動物公園フジサキの杜では、公益財団法人仙台市公園緑地協会と協力し、今年度“生息地支援”に主眼を置いた2つの募金活動に取り組みました。
募金は、オリジナルグッズの購入でも参加できる仕組みを用意し、来園者の賛同を現地の力に変えることをめざしました。
集まった募金は、一般社団法人RED PANDA NETWORK JAPANに寄付し、ネパールにおけるレッサーパンダの生息地保全に活用されます。
多くの皆さまにご賛同いただき、30日間で20万円以上が集まり、同団体から感謝のレターも届きました。

寄付付き「レッサーパンダ」オリジナルグッズ(左)感謝レター(右)
もう一つの募金活動は、世界キツネザルの日に合わせて実施しました。
集まった募金は、マダガスカル共和国のチンバザザ動植物公園(Parc Botanique et Zoologique de Tsimbazaza)に寄付し、現地のキツネザル飼育環境の改善を通じて生息域外保全を後押ししました。
募金していただいた2万8千円は、現地では獣舎改修に相当する価値となり、同国の飼育環境改善に確かな変化をもたらすことができました。

募金啓発ポスター(左)寄付付き「マダガスカル」オリジナルグッズ
当園とチンバザザ動植物公園は2008年に協力協定を締結して以来、飼育環境の改善、環境教育、技術協力など、さまざまな形で交流を重ねてきました。
マダガスカルでの政変、東日本大震災、コロナ禍といった困難を乗り越えながら関係を継続できたのは、相互派遣などを通じて顔の見える信頼関係を築いてきたからこそ。
今回の募金による直接支援も、その延長線上で実現したものです。
今回の支援では、現地のハイイロジェントルキツネザルの獣舎を改修しました。
改修前は屋外運動場がない状態でしたが、支援により屋外部分の増設が実現。
シンプルで耐久性の高い「アートコンクリート」を用いた金網設置を行い、ハイイロジェントルキツネザルが日当たりのよい運動場でひなたぼっこできるようになりました。
今後は、ケージ前の柵をコンクリートと鉄材で装飾性も兼ねて強化していく計画だそうです。

運動場のない改修前の獣舎(ビフォー左)と支援により屋外運動場を増設(アフター右)

増設された運動場内部

竹の渡り木とハイイロジェントルキツネザル
チンバザザ動植物公園からは、ロジェ動物部長より、以下のメッセージが届いています。
| 八木山動物公園の皆様へ 雨天が続いた影響で工事に時間を要しましたが、先月、ハイイロジェントルキツネザルの獣舎改修が無事に完了いたしました。 今回のご支援により、「アートコンクリート」を用いて屋外に運動場の設置を行うことができました。 これにより、飼育動物の健康と安全を強化することができました。 今後は、ケージ前の柵も強化する整備を予定しております。 八木山動物公園の園長をはじめ、スタッフの皆さま、寄付頂いた来園者の皆様に心より感謝申し上げます。 |

ハイイロジェントルキツネザル(左)と御礼ポスター(右)
こうした継続的な協力の積み重ねを土台に、次年度よりJICA草の根技術協力事業による新たな取り組みを計画しています。
現在は具体的な支援計画を策定している段階です。
詳細が決まりましたら、あらためてお知らせします。
過去に当園が行ったJICA草の根技術協力事業について
今回の2つの募金活動は、皆さまの思いやりが確かな一歩となり、現地の具体的な改善へとつながることを示してくれました。
ご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
私たちは今後も「八木山動物公園から生息地へ」の橋渡しとなるよう動物たちの未来につながる取り組みを、着実に進めてまいります。
この歩みを、どうぞこれからも応援していただければ幸いです。
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