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更新日:2026年5月1日

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二ホンイヌワシの繁殖について(2026年5月1日)

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今シーズンの二ホンイヌワシの繁殖について

二ホンイヌワシ(以下、イヌワシ)は、人里から離れた山岳地に生息しノウサギやヤマドリなどを捕食して生活する大型の猛禽類です。
生態系で食物連鎖の頂点に位置する動物ですが、繁殖率が低く、環境の変化や狩場の減少など様々な原因で絶滅の危機に瀕し、国内の生息数は450羽程度と推測されています。

当園では「阿賀野(オス)」と「福井(メス)」の2羽を飼育しており、繁殖に取り組んでいます。
今回も、冬の繁殖シーズンに向けて昨年の秋に巣箱や展示場内の大掃除を行い、これまでのデータをもとに、寒さ対策や巣材の準備をするとともに猛禽舎周辺で大きな工事音等を出さないようにし、このペアが繁殖に専念できるような環境作りを行いました。

巣箱の清掃と巣材を片付けている画像
巣箱の清掃・巣材を片付けているところ

モニター観察により昨年の12月末から繁殖行動が確認され、2月1日に1卵目、5日に2卵目を産みました。
ペアで協力して日中は交互に、夜間は2羽で重なって大事に抱卵する様子が見られていました。

夜間ペアで抱卵している画像
夜間ペアで抱卵しているところ

そして、抱卵すること44日目にあたる3月15日に1卵目に嘴打ちが見られ、16日の朝に孵化しました。
雛はピーピーと鳴いて元気な姿を見せ、親鳥は引き続き協力して、残る1卵を抱卵しつつ、子育てをする様子が観察されていました。

しかし、残念ながら3月20日の朝、雛の死亡が確認されました。
その後、親鳥が抱卵する時間は次第に短くなり、やがて抱卵を放棄したため、翌朝回収して確認したところ、無精卵でした。

雛に給餌している画像
雛に給餌しているところ

卵の回収後も、交尾や巣材運びなどの繁殖行動が見られていたため、僅かな可能性にかけ、引き続き環境整備を行いペアの観察を続けました。
しかしながら、約1か月を経過しても産卵する様子はなく、今シーズンの取り組みは終了としました。

これまで、当園を含め全国のイヌワシの飼育園館では、生息域外保全のための保護・増殖に取り組んできました。
さらに今年からは動物園で孵化したイヌワシの雛を育て、南三陸町で放鳥し野生復帰を目標とする生息域内保全を目的としたプロジェクトがスタートします。

このプロジェクトおいて、当園では放鳥個体が怪我などをした際の一時救護施設としての役割を担います。

今後も引き続き、当園のペアでの繁殖に尽力するとともにプロジェクトの一員として関係機関と力を合わせ、絶滅の危機にあるイヌワシの「種の保存」に取り組んでいきたいと考えています。

左がオスのあがの、右がメスのふくい
左「阿賀野(オス)」と右「福井(メス)」

 

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