更新日:2020年3月26日

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株式会社セレクティー(平成30年度 大賞)

会社概要

表彰式(セレクティー)

社名:株式会社セレクティー 個別教室のアップル

設立:1996年11月

従業員:330名

本社:仙台市青葉区中央3-1-24 荘内銀行ビル5F

主な事業内容:個別教室運営、家庭教師事業による総合教育事業

その他:仙台市奨学金返還支援対象企業

 

「四方よし」な取り組み

自社の経営資源を活用した社会的課題の解決を図る優れた事業や活動(平成30年度 評価項目)

テーマ

概要

審査委員会での講評

不登校の割合が全国ワーストの宮城県。自己肯定感セミナーによる塾からの挑戦

 仙台市に本社をおき仙台市内で塾を運営している自社が、宮城県の不登校やいじめの教育課題に対して貢献できることはないかと考えた。2012年より河北新報社や学校PTA等と連携しどのようにすれば自己肯定感が醸成されるのかというセミナーを開催している。この自己肯定感の醸成は教育課題を解決するための重要なキーワードであり、子どもたち一人ひとりを大切にするために教育課題を学校教育だけの責任にするのではなく社会的課題として共に解決していこうとするものである。

 一貫性ある経営理念に基づき、PTAや学校等多くの機関と連携しながら、経営者と社員が共に子どもたちの自己肯定感の醸成を図るためのセミナーを開催し、参加者が述べ5,000人を超えるなど、地域に大きく貢献している点が評価できます。そして、セミナーに参加し触発された保護者が自主勉強会を開催する際に教室を提供するなど、取組みに広がりが見られる点も評価できます。

 また、自社のノウハウを活かして震災遺児支援に継続的に取組んでいる点も地域貢献度が高いと評価できます。

 

魅力的な職場環境づくりを図る優れた取組み

テーマ

概要

審査委員会での講評

社員発案。多様な働き方やワークライフバランスを考えたテレワーク、休暇制度の充実

 育児休業に入る従業員の要望に合わせ2015年からテレワークを導入した。それを活かし2017年、2018年と結婚により県外に住まざるを得なくなった従業員がテレワークにより退職せずに仕事を続けている。また、2005年から研修休暇制度、2009年から家族記念休暇制度を導入した。確実な休暇の取得のためシフトに組み込むことにより、どちらの休暇も取得率100%となっている。

 ボトムアップ型の社員発案により家族記念休暇制度等を導入することに合わせて、確実に休暇を取得できるようなシフトを組み休暇取得率100%を達成している点が評価できます。
また、テレワークを導入して他県でも仕事を続けられる仕組みを整備するなど、離職者を出さない環境づくりができている点が評価できます。

 

トップインタビュー

 「個別教室のアップル・家庭教師のアップル」を宮城県内12拠点で展開するセレクティー(仙台市青葉区)は2018年度、「仙台『四方よし』企業大賞」の大賞を受賞した。生徒と講師が1対1で向き合う完全個別指導で、コミュニケーションに重きを置きながら生徒一人一人の志望校合格をサポートする本業に加え、学習意欲の前提となる「自己肯定感」を育むこつを伝えるセミナーを県内各地で年約50回前後実施。12年のスタート以来、受講生は延べ1万人を超えた。

仙台

 セミナーは「『やる気のモト』セミナー」と銘打ち、各地のPTAや学校の依頼を受けて続けている。自ら各地に出向き子どもや保護者に向き合う畠山明社長は「大事なのは良い面も悪い面も含めて自分を好きになり、辛いことがあっても踏ん張れる『自己肯定感』。それが結果的に成績のアップや志望校合格、大人になってからの成長にもつながる」と説く。セミナーで触発された保護者が自主的に勉強会を始めたケースもあり、セレクティーはそうした集まりに自社の教室を会場として提供するなど、フォローもきめ細かい。

 大賞選考では、こうした社会貢献が高く評価された。宮城県は不登校の児童・生徒の割合が全国屈指で高いという地域実情がある。セレクティーは、子どもはもちろん保護者も含めて自己肯定感を高めることが、成績向上などだけでなくいじめ・不登校問題の改善にも役立つと考える。畠山社長は「一人一人の自己肯定感が高まれば状況が確実に変わるのも事実。やる気のモトの種を地域に地道にまいていきたい」と語る。

個別教室のアップル(宣材写真)

 同社は畠山社長が1996年に創業した。集団授業についてこられない子どもがいることに心を痛め、「完全マンツーマン指導」を掲げての一念発起。一人ひとりの自己肯定感を育む授業や、わかりやすく丁寧に教える講師の採用、育成に取り組んできた。

 顧客一人一人を大事にする企業姿勢は、自社の従業員に対しても同じだ。職場環境の改善は創業間もないころから取り組み、トップダウンではなく現場の意見を重視。「家族の支えがあってこその仕事」との声から、2009年には家族の誕生日や結婚記念日などに休暇が取れる「家族休暇制度」を導入するなど、アットホームな職場づくりを続けてきた。

 15年には育児休業に入る社員の要望に応え、在宅勤務を制度化した。さらに16年には結婚相手の転勤に伴って青森市に転居せざるを得なかった社員をそのまま雇用し続け、テレワークで就労。17年には京都市で働く社員も現れた。結果的にセレクティーは16、17の両年度、正社員の離職者ゼロを達成。畠山社長は「離職・転職が少なくない塾業界での離職者ゼロは奇跡に近い」と喜ぶ。

畠山明社長

 東日本大震災後は各地の避難所を訪問し、無料の学習ボランティア活動を続けた。加えて震災遺児の支援にも取り組み、11年6月には一般財団法人「学習能力開発財団」を設立。「災害で学びの機会が奪われるようなことがないように」(畠山社長)と努めてきた。

 畠山社長は「魅力的な職場をつくり、優れた人材を仙台に留めることが、いい街につながる。受賞に恥じないように地道な改善を続けたい」と力を込めた。

 

お問い合わせ

経済局経済企画課

仙台市青葉区国分町3-6-1表小路仮庁舎9階

電話番号:022-214-8275

ファクス:022-267-6292