更新日:2020年3月26日

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スモリ工業株式会社(平成28年度 優秀賞)

会社概要

表彰式(スモリ)

社名:スモリ工業株式会社

設立:1975年12月

従業員:69名

本社:仙台市宮城野区中野一丁目5-9

主な事業内容:総合住宅建設業

 

「四方よし」な取り組み内容

事業活動そのものや本業のノウハウを活かした活動を通じて、地域社会の発展及び市民生活の向上に寄与する優れた取り組み(平成28年度 評価項目)
テーマ

概要

審査委員会での講評

廃校を活用した「たのしいおうちづくりの学校」の開設

 

 「たのしいおうちづくりの学校」において、家づくり体験、若者等への技術指導を無償で提供し、地域人材を育成

 安心・安全な家づくりに対する経営者様の思いや、職人への敬意、環境問題への配慮といった理念が全社的に共有されており、その理念に根差した貴社技術の無償提供など様々な取り組みにより地域に貢献し、まさに「四方よし」を実践しているものと評価いたしました。

 中でも「たのしいおうちづくりの学校」は、大郷町との協働による廃校を活用した体験型訓練施設で、次代の家づくりを担う人材育成という観点から他に類を見ないものと評価いたしました。また、国内外からの視察もある注目度の高い事業であり、独自の取り組みという点を高く評価し、優秀賞といたしました。

 

トップインタビュー

 仙台「四方よし」企業大賞で、2016年度の優秀賞を受賞したスモリ工業(宮城野区)は、創業45年の住宅メーカー。水色のゾウのキャラクターでもおなじみだ。地産地消をモットーに東北産の木材を使い、宮城県を中心に6000棟の実績を誇る。

お家づくりの学校外観

 受賞のきっかけとなったのは、宮城県大郷町で運営する「たのしいおうちづくりの学校」での取り組みだ。廃校になった同町の旧味明(みあけ)小を買い取り、建築技術を学んだり、住まい選びに役立つ情報を提供したりする場として16年に開校した。

 教室ごとに塗り壁や床板張り、外壁のタイル張り、部材組み立て、基礎工事などの体験コーナーを設け、スモリの「職人さん」たちが講師を務める。校庭にはスモリの家のモデルハウスもあり、家造りの工程から完成形までを見て、感じることができる仕組みだ。体験は全て無料で、小中高校生の職業体験のほか、住宅の購入を考える家族連れ、大工を志す人たちも訪れている。

お家づくりの家(内観)

 「住宅は一生に一度の買い物。家造りに関心を持ってもらい、住まいの大切さを感じてほしい」。須森社長が大切にしている思いだ。20年ほど前、本社に併設した「ハウス・スタジアム」でも、構造の強度実験や地震体験、夏場と冬場の室温を再現した部屋で行う断熱効果体験などさまざまな仕掛けを用意し、家を建てる前に住まいのメカニズムを知ってもらう取り組みを続けてきた。

 体験の場を提供する背景には、住宅建設に携わる職人不足もある。須森社長は次世代の人材育成も念頭に「実験や実践で純粋に感動できるのは10代のうち。実際の家造りに触れて興味を持ってもらえれば」と呼び掛ける。社長自身、中学生の頃から左官職人として働いていたこともあり、若者の柔軟な感性に期待している。

 開校から4年。優秀賞を受賞したことで学校の知名度も上がり、来場者の幅も広がった。地域の消防団員や少年院の子どもたち、退職後に大工の道を目指す人などさまざまで、学校単位の訪問も増えたという。

須森明社長

 今後の展望も見えてきた。スモリでは、誰でも自分で家を建てられるような簡単な組み立て工法の開発に力を入れており、将来的にはそうした技術を習得できる場にもしていきたいと考えている。「所得が少なくても自分の家を持つことを諦めないでほしい」との願いがあるからだ。

 優秀賞の審査では「安全安心な家造りに対する思い」も評価された。「100年快適住宅」を目指し、「お客さまがいつまでも健康で暮らせるように、家もより健康で災害に強いものにしなければならない」と須森社長。自ら建材の防腐処理や抗菌対策などを研究し、社長室はさながら実験室のようだ。

 「45年の歴史の中では失敗もあったし、お客さまにしかられたこともあった。その時の学びがなかったら、今の会社はなかったと思う」と振り返る。常に改善を重ね、「お客さまに迷惑をかけない」というスタンスを社員と共有してきた。点検や水回りの掃除などのアフターサービスにも力を入れている。「地元に助けられてやってきた会社として、地元のお客さまに恩返しをしていきたい」。湧き出るアイデアとチャレンジ精神は衰えない。

 

お問い合わせ

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