更新日:2020年3月26日

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株式会社グッドツリー(平成29年度 優秀賞)

会社概要

表彰式(グッドツリー)

社名:株式会社グッドツリー

設立:2005年1月

従業員:25名

本社:仙台市泉区泉中央1-7-1 泉中央ビル 4F

主な事業内容:介護保険請求ソフト「ケア樹」の開発・販売・サポート

 

「四方よし」な取り組み内容

自社の経営資源を活用した地域課題の解決を図る優れた事業や活動(平成29年度 評価項目)
テーマ

概要

審査委員会での講評

介護における切れ目ないIT・IoT・ロボットサービス提供基盤の構築

  2014年より、自社の強みであるオフショア開発などを活かし、業務効率改善案や経費削減に苦しむ介護事業所に対し、簡単・安心・低価格な使う人にやさしい介護ソフト「ケア樹」を提供している。結果、2016年同時より累計契約数は1.6倍を超えている。

 介護現場のニーズを把握しながら、最新のICT技術の導入を進め、本市に留まらず全国でサービスが採用されている点が評価できます。また、地域の介護事業者や大学と連携している点に協働性が認められます。

 

魅力的な職場環境づくりを図る優れた取り組み
テーマ

概要

審査委員会での講評

風通しの良い空間で誰にでも何でも相談できるオープンな職場

 設立当初より、社長も社員も同じデスクを利用しコミュニケーションの活性を重視したため、社内の行動の速さや斬新なアイデアが生まれ、毎年1.5倍の売り上げを増している急激な成長ができている。

 風通しの良い社風が伺え、次々と新しい取組みを形にしながら、上限残業時間の目標を設定し残業縮減にも取り組み、ほぼ全社員が目標を達成している点が評価できます。

 

トップインタビュー

 仙台市泉区泉中央に本社を置く「グッドツリー」は、介護・福祉業界の課題をITの力で解決する各種サービスを開発・提供し、現場の負担軽減と効率化に貢献している。2017年度には仙台市の「仙台『四方よし』企業大賞」で優秀賞を受賞。高齢化社会を支えるITサービスは全国の数多くの事業所に採用され、業績を伸ばしている。

 看板商品は2012年に売り出した「ケア樹(き)Free」と名付けた介護業務支援ソフトだ。売り先は介護保険制度を利用する介護施設や居宅サービス事業所で、その名の通り月額利用料を業界で初めてフリー(無料)にして全国2,200カ所以上で使われるまで浸透している。

グットツリーの看板商品「ケア樹」の入力画面

 特長は、従来は紙に記入していた被介護者の体温や血圧などの介護記録をタブレット端末(ipad)に入力することにある。持ち運びが容易なため、介護施設のスタッフは被介護者をケアしながらその場で測定結果や体調などを入力。それまでは手書きでメモした後に事務所に戻り、パソコンなどに転記していたのを省力化した。

また入力事項は自動でデータ化され、サーバーに保管される。これにより情報を介護スタッフ間で共有するのが容易になり、申し送り漏れなども防止。情報の保管はクラウド式で外部サーバーを用いているため、端末の故障や災害による消失といったリスクにも強い。もちろん介護保険の請求に必要な介護給付費明細書の作成などの機能を備えているのも支持される理由だ。

西原翼社長

グッドツリーの西原翼社長は「介護現場は人手不足が深刻な上、介護報酬はあまり増えない改定が多く負担感は強い。ケア樹で業務を効率化し、事業者の悩みを解消したい」と願う。

 訪問・通所介護事業所の場合、アカウント発行費1万円と年間事務手数料9,800円、初年度のみ加入必須の電話・メールサポート費5,000円(月額)が導入費用として掛かる。グッドツリーは販売当初、ソフトの月額利用料を徴収してきたが、2015年度に介護報酬がマイナス改定されたことを受けて無料化。導入先を増やし、蓄積される介護現場のビッグデータを生かしてより付加価値の高いサービスを開発し、次の商機につなげることを目指している。

 西原社長は「現状の介護保険制度は、健康状態が悪い人をケアするほど報酬が高くなる仕組み。介護者の負担を考えれば一理あるが、健康寿命を延ばした方々の報酬が上がる仕組みの方が好ましいのではないか。集めた膨大な介護データは、そうした新しい介護の流れを作り出すサービスに生かしていきたい」と構想する。

 もともとシステムエンジニアだった西原社長は中国出身。仙台のIT企業の中国進出を1994年からサポートし始めたのが縁となり、家族で日本に移住し、10年間経験を重ねた。2005年に独立し、「第二の故郷」と言うほど愛着を感じた杜の都・仙台にちなみ、社名は「グッドツリー」と名付けた。

グットツリーのオフィス

 当初はホームページ制作などを柱にしていたが、東日本大震災のボランティアで介護福祉現場に関わったのをきっかけに「ケア樹」を開発。名称は宮城県・仙台市の県市木であるケヤキからとっている。かゆい所に手が届くサービスで支持を広げ、現在はスタッフ25人、年商1.5億円になった。

オフィスは地下鉄南北線泉中央駅ビルの一角に構える。社長も社員も同じデスクを共有し、風通しのいい職場づくりを実践。会議室の大机は、オフタイムには卓球台やビリヤード台に早変わりし、社員のコミュニケーションに一役買う。

長期目標は2028年のケア樹ユーザー5万事業所、年商120億円。西原社長は語る。「高齢化が進んでも幸せな社会であるように。シニアライフをサポートするプラットフォームになれるように。顧客だけでなく社員の自己実現も果たせるように。『良い樹は良い実を結ぶ』と信じています」

 

お問い合わせ

経済局経済企画課

仙台市青葉区国分町3-6-1表小路仮庁舎9階

電話番号:022-214-8275

ファクス:022-267-6292