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更新日:2024年4月5日
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社名:株式会社サイコー
設立:1973年12月
従業員:210名
本社:仙台市宮城野区岩切分台1-8-4
主な事業内容:再生資源卸売業、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業、一般廃棄物処分業
その他:仙台市奨学金返還支援対象企業
テーマ |
概要 |
審査委員会での講評 |
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地域に活力を与えるリサイクル! 「古紙リサイクルポイントシステム」 |
家庭で不要になった古紙類を買い物ついでにリサイクルできる仕組みとして「古紙リサイクルポイントシステム」を提供している。新聞、雑誌、段ボールなどの古紙の回収コンテナをスーパーに設置し、持ち込まれた古紙の重量に応じて買い物ポイントを付与する仕組み。資源循環による温暖化防止にも貢献している。 |
7年間に渡る取組みの 中で、様々なキャンペー ンを企画してマンネリ化 しないよう工夫を重ね、 提携スーパー数・総取扱 量も増加し、現在では単 独の事業部として実施す るまでの事業規模に成長 するなど、成果が着実に表れている点が評価できます。また、震災遺児支援を継続している点も評価できます。 |
テーマ |
概要 |
審査委員会での講評 |
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顧客感動の ための徹底した社員教育と職場環境づくり |
経営理念を実現するために「顧客感動マニュアル」を策定し、徹底した社員教育を実施している。また、社員のモチベーションアップのために「サイコーグッドニュース(顧客感動の情報共有)」「ワンステップレポート(業務改善報告)」など社内コミュニケーションの活性化を積極的に行っている。 |
社員の意欲を醸成する様々な取組みを積極的に展開し、社員のやりがいを生んでいる点が評価できます。 |
玄関を入り、事務エリアを通って社長室まで案内される途中、「いらっしゃいませ」。起立した全スタッフに笑顔で出迎えられた。仙台市宮城野区岩切にある廃棄物処理業「サイコー」の本社。2017年度、仙台市の「仙台『四方よし』企業大賞」で最高賞の「大賞」を受賞しただけの接遇にまずは驚かされる。
1973年、古紙回収業として創業した。その後、回収する廃棄物の種類や量、処理方法は大きく拡大。最も身近な一般の「家庭ごみ」「プラごみ」の場合、市の委託で宮城野区の一部エリアの収集運搬を担い、地元民にとってはなくてはならない身近な企業となっている。
企業やスーパーなどから出される事業系の一般廃棄物は、仙台市のみならず近隣の利府町や大和町もカバーしている。グループ会社を含め「サイコー」の看板を背負った車両は80台を数え、街のあちこちで目にする。
「地球にやさしい」を企業理念に掲げるサイコーは、廃棄物を単なる処理の対象とは考えていない。創業した父から継いだ2代目の齋藤孝志社長は「集めているのは『資源』という未来の種。捨てる暮らしを見直し、資源として再生させて有効に使う文化を広げたい」と努める。
その象徴が「古紙リサイクルポイントシステム」だ。スーパーと連携し、各店舗に古紙の回収箱を設置。買い物客は古紙を1キロ持ち込むごとに1ポイントがもらえ、1ポイント1円の割合で買い物などに使えるという仕組み。
買い物客にとっては一般的な資源ごみ回収と違って曜日や時間などに縛られず買い物ついでに古紙を排出できる上、ポイントがもらえる実利があり、スーパーにとっては誘客の材料に、サイコーにとっても古紙を一カ所で効率的に回収できるメリットがある、まさに「三方よし」の仕掛けだ。
スタートは2010年、本社近くにある「みやぎ生協」の2店舗から始めた。その際、地区子ども会の貴重な収入源ともなっている集団資源回収の取り組みを妨害しないように、細心の注意を払った。
加えて、東日本大震災後はスーパーの協力も取り付けて1キロ集まるごとに両社で1円ずつ出し合って震災遺児の学習支援に寄付する取り組みも始めた。現在リサイクルエコポイントの輪は全国350店舗まで拡大。家庭ごみの減量化を図って古紙回収率を上げるエコシステムとして定着している。
「四方よし」の大事な要素である「働き手よし」につながる取り組みも多様だ。シンボルは、社員のモチベーションアップのための「サイコーグッドニュース」。会社として重要視している「顧客感動」につながるような社員の模範的な行動を社員同士で見つけ合い、顕彰し合う試みで、月間・年間の最優秀グッドニュースも選定。約200人いる社員がお互いを高め合える社風がある。
2018年には本社敷地の一角に「幸耕(サイコー)園」と名付けた自社菜園を開いた。みんなで野菜を育てては年数回、従業員家族も集めて収穫物を味わうイベントを開くなど、アットホームな職場づくりを実践している。
地域貢献にも熱心で、地元神社のどんと祭の裸まつりは参加するだけでなく事務局運営も率先。事務所周辺の清掃に励んだり、家庭ごみ収集車両全9台にAEDを搭載して万が一に備えたり、誇れる会社作りが社員のプライドにもつながっている。
齋藤社長は「会社にとって一番大切なのは人。社員と心を通わせ、『働いて良かった』と思ってもらえる会社を追求していきたい」と、さらに高みを目指す。
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