現在位置ホーム > 事業者向け情報 > 経済・産業 > 中小企業支援 > 支援メニュー > 支援金・補助金を獲得したい > IT導入補助金 > 補助金活用事例集volume28:宮城十條林産株式会社(前半)

ページID:68654

更新日:2023年5月25日

ここから本文です。

補助金活用事例集volume28:宮城十條林産株式会社(前半)

 

事業者紹介

PC操作をする齋藤さんと社員のお二人

事業者

宮城十條林産株式会社(外部サイトへリンク)

所在地:宮城県仙台市青葉区八幡3丁目2−7

採択 IT導入補助金 2022デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
既存事業

山林立木の調査・買入

丸太の生産販売

植林及び造林事業請負

一般建築用製材販売

製紙原料用木材チップ製造販売

IT導入補助金活用内容

導入したITツール:

  1. 会計ソフト等(大蔵大臣、販売大臣、スマート大臣)
  2. ネットワーク関連(リモートデスクトップサービス)
IT導入支援事業者

リコージャパン株式会社

所在地:東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル

(宮城支社)仙台市青葉区五橋1-5-3 アーバンネット五橋ビル

 

活用事例集:スマート林業への転換に向けて補助金を活用しながら社内業務のIT化を推進

 1969年に創設された宮城十條林産株式会社は、山林の木の査定から伐採、販売、チップ等への加工を主な業務とし、持続可能な林業に取り組んでいます。2016年に三代目として代表取締役に就任した亀山武弘社長は、事業承継を契機に、デジタル技術を活用し付加価値を高めた新たな林業のビジネスモデル「スマート林業」への転換に向け、業務のIT化を推し進めています。今回は、IT導入補助金を活用して導入した会計システムを中心に、業務効率化の効果や今後の事業展開について、代表取締役社長 亀山武弘さんと経理部経理課 齋藤芳宏さんにお話しをお聞きしました。

事例集volume28(PDF:4,887KB)

 

インタビュー記事

代表亀山さんと経理課齋藤さんの写真
代表取締役の亀山武弘さん(左)、経理部経理課の齋藤芳宏さん(右)

 

■山を査定し価値を付ける仕事

―はじめに事業内容を教えてください。

代表の写真1

亀山)宮城県を中心に福島、山形、岩手など隣県の山林の木を査定して買い取り、伐採して、製材所や合板工場へ販売したり自社で加工して販売しています。扱うのは全て国産材です。

一般に意識されにくいのですが、山に生えている木は一本一本すべて誰かが所有する“財産”です。その財産の所有者を特定して買い取りを打診したり、あるいは所有者からの依頼を受けて買い取りを行っています。

 

―具体的にはどのように査定するのでしょうか。

亀山)当社では半数以上社員が木の査定を行う山林部に所属し、実際に山へ入って一本一本の太さと高さを測り、木材の取れる量を計算し、これまで自社で蓄積したデータやノウハウに基づき査定しています。この査定能力の高さが当社の強みです。

 

■非効率な業務を変革したい

―今回、IT導入補助金を活用して経理システムを導入された経緯を教えてください。

亀山)働き方改革や社会のデジタル化が進む中、当社もそれに対応していかなくてはならないと考えていました。当社では、県内を中心に複数の営業所や加工施設を持っています。各営業所が作成した受発注伝票などの帳票類に基づいて実際に本社で経理処理を行っている齋藤は、以前から課題意識を持っていたので、彼を中心に業務効率化を検討することにしました。

代表の亀山さんと経理課齋藤さんの写真2

齋藤)営業所と本社とで同じような業務を手作業で行っており、もっと効率化できるのではないかと考えていました。そこで、まずは各営業所を回り、実情を確認するところから着手しました。

当社の業務の特質上、現場などへの直行・直帰が多いのですが、これまでそれを営業所単位で日報に記録し、本社で集計して給与計算に反映させたり、現場で査定した木材の見積や受発注伝票を営業所で起票して本社に郵送し、本社で経理処理を行ったりといったような、実際に行っている内容を確認し、効率化できる業務の洗い出しを行いました。

 

亀山)実は、今回の経理システム導入前に、社員のスマートフォンで勤怠申請手続きができる労務管理システムを導入していました。

給与ソフトと連動して年末調整やe-Taxまで対応していて、これまで営業所の事務員が「誰が何時から何時までどこで働いて…」と手書きして本社へ送っていた従前と比べると大きな変化です。申請する側も出退勤や残業時間の申請がスマートフォンからできるため便利になりました。こうした前例があったので、今回の経理システム導入も比較的スムーズに行えたと思います。

 

経理課齋藤さんの写真

齋藤)労務管理の次の段階として、経理処理のデジタル化を進めることにしました。折しもコロナ禍でIT化の加速と、インボイス制度や改正電子帳簿保存法への対応も迫られていたことも背景にあり、本格的に検討を始めました。

サーバ保守等を委託しているリコージャパン株式会社(以下:リコー)に相談し、当社の業務に合ったソフトをご提案いただき、さらに仙台市の地域産業応援金について教えてもらいました。

 

亀山)中小企業にとってシステム導入は、効率化につながると分かっていても費用負担の面から、次々と躊躇なく導入するのは難しいので、補助金制度は非常にありがたいですね。背中を押してもらいました。

 

―補助金の申請には苦労されましたか

齋藤)リコーのご担当の方が丁寧にアドバイスくださり、質問にも素早く対応いただけたので特に苦労はありませんでした。入力する内容もそれほど多くなく、提出期日や添付書類を間違えないよう気をつけた程度ですね。

 

>次のページはこちら(システム導入によるメリットなど)

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをダウンロードしてください。Adobe Readerのダウンロードページ

お問い合わせ

経済局中小企業支援課

仙台市青葉区国分町3-6-1表小路仮庁舎9階

電話番号:022-214-7338

ファクス:022-214-8321