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更新日:2023年5月23日

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補助金活用事例集volume27:宮川薬局(前半)

 

事業者紹介

薬剤のチェックをする宮川さん

事業者

宮川薬局(外部サイトへリンク)

所在地:宮城県仙台市青葉区桜ヶ丘2-2-11

採択 IT導入補助金 2022デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
既存事業 医薬品小売り、及び処方箋調剤を行うOTCメインの薬局
IT導入補助金活用内容 導入したITツール:クラウド連動POSレジ BCPOS一式
IT導入支援事業者

リコージャパン株式会社

所在地:東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル
(宮城支社)仙台市青葉区五橋1-5-3 アーバンネット五橋ビル

 

活用事例集:高性能なPOSレジの導入で業務効率アップ お客様にもっと!寄り添う薬局へ

 1983(昭和58)年創業の宮川薬局は、近隣の方々との信頼関係を大切にしている薬学博士・薬剤師の宮川季士(みやがわ・としじ)さんがカウンター越しに薬をお渡しする昔ながらの薬局です。1,000種類以上の医薬品を取り揃え、国から許認可を得たオリジナルの医薬品も販売しています。これまで使っていたPOSレジの更新をきっかけに、IT導入補助金を活用し、顧客データや商品在庫の効率的な管理、インボイス制度にも対応できるPOSレジを導入しました。今回は、その取り組みについて、お話を伺いました。

事例集volume27(PDF:2,611KB)

 

インタビュー記事

 はじめに、御社のこれまでの事業を教えてください。

 当薬局は、市販薬のみを扱うドラッグストアとは異なり、国から許可を得て製造した薬局製剤を調合して、患者さんの症状に合わせて、昔ながらのカウンター越しに独自の咳止めや風邪薬などを提供する薬局です。

お店外観の写真

 

 独自の薬も提供されているんですね。

 私は病院から出された処方箋の薬をお出しすることだけが薬剤師の仕事ではないと思っています。今では珍しくなってしまいましたが、来店されたお客様に「 どうなさいました」とお聞きし、実は最近こんな困りごとがあって…という相談を通じてお薬を出すという、昔の薬局の多くはこのようなスタイルでした。地域の方に寄り添い、お話をしっかりお聞きして、柔軟に対応することを大切にしています。また、昔、頻繁に来店されていて、今は足腰が弱くなって来店しにくくなった方への配達に応じたり、健康以外の悩みや相談にも応じたりもしています。お客様との信頼関係を大切にしているからこそ、こうした営業スタイルやオリジナルの医薬品も受け入れてもらえていると思います。

薬剤の説明をしている様子

 

 今回はIT導入補助金を活用してPOSレジを更新されたと伺いましたどのような経緯で導入をされたのか教えてください

 今まで使っていたPOSレジのメーカーさんが小規模店対象のPOSレジ事業から撤退することになり、新しいPOSレジ導入を検討せざるを得なくなりました。それを機に、今まで負担となっていた在庫管理業務の効率化やインボイス制度への対応なども実現したいと考えましたが、機種の選定に悩んでいました。

 そこで、日頃からコピー機のメンテナンスでお世話になっているリコージャパン株式会社さんに相談したところ、当薬局に合ったPOSレジを調べてくださって。今後はインボイス制度に対応しなくてはならないと思っていましたし、新しいPOSレジ導入を検討するタイミングとしてちょうどよかったかもしれませんね。

POSレジの操作をする宮川さん

 

 新しく導入したPOSレジ導入による効果などを教えてください。

 顧客情報の管理など、基本的な機能は全部備わっていて、まずはスムーズな在庫管理ができるようになったのは大きなメリットです。商品の仕入の際、以前は商品をハンディスキャナーで読み込みしてから、別室のパソコンで在庫数のデータと照らし合わせて確認していました。現在は、商品を読み込んだら新しく導入したPOSレジにそのままデータが取り込まれます。在庫情報がPOSレジ上で簡単に把握できるので、在庫管理のミス防止につながっています。

ハンディスキャナーで読み込みする宮川さん

 また、当薬局オリジナルの咳止めなどは、 JANコード(共通の商品識別番号・バーコード)がないので、POSレジの画面の中に該当する商品のボタンを作っておき、そのボタンで精算ができます。これまではオリジナル医薬品専用のバーコードを一覧表にまとめて、その表からリーダーで読み込みしていましたが、POSレジの中で完結できるようになるなど、私が使いたいように自由に調整できるんです。

宮川さんの写真1

 さらに、当薬局の会員カードの読み取りに対応していることはもちろん、お客様が会員カードを持ってくるのを忘れた場合でも、電話番号や氏名の読み仮名から会員番号を探せるんです。以前のPOSレジにはなかった機能で、こちらは重宝しています。十数年ぶりに来店された方や会員カードを無くしてしまった方でも、お名前からお薬の購入・使用履歴のデータを参照できます。今まで蓄積してきたデータを活用できることはとても重要です。

会員カードの写真

ダイレクトメールの写真
▲当社から発行しているダイレクトメールにもバーコード入りの宛名シールを貼ってお送りしているので、店頭に持ってきていただければ会員カードが無くても顧客情報を読みこむことができます。
 

 メリットは他にもあり、キャッシュレス決済の対応が簡潔にできるようになりました。決済方法にかかわらず、お客様自身のスマートフォンやクレジットカードをリーダーで読み込むだけで、決済が完了します。以前は決済方法別のマニュアルを見ながらそれぞれ対応していましたから、その手間が省けて支払手続がとてもスムーズになりました。

キャッシュレス機械の写真

 そして、インボイス制度にも対応しています。当薬局では法人のお客様はそれほど多くありませんが、領収書発行時に、インボイスナンバーの印字や、税率を仕分けした精算が可能になりました。お客様から求められる場合を想定し、対応できるようにしたかったんです。

 

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