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更新日:2023年10月4日

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調査研究報告要旨(平成28年度「仙台市博物館調査研究報告」第37号)

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新刊図録・目録調査研究報告機関誌「市史せんだい」仙台市史

平成28年度「仙台市博物館調査研究報告」第37号には、以下の論文等を掲載しました。

1 支倉常長の将来品「合羽と前蓑」再考

的場 節子

仙台市博物館蔵の国宝慶長遣欧使節関係資料中に、緑色のマント上下がある。
しかし残念なことには、その入手経路や用途、着用者を示す文献資料は知られていない。
そこで、現地の背景を知るために、遣欧使節スペイン滞在時期と同時代の服飾関連資料として、仕立師向け型紙集と、服飾用語を解説した同時代編さん辞書を紹介する。
同時に、スペイン服飾史研究者によるこれまでの成果に頼りながら、国宝マント上下の格と用途、その特殊性を考証した。

2 狩野古信筆「村子姫霊夢図」についてー制作背景の考察と絵師・狩野古信の事績を中心にー

寺澤 慎吾

狩野古信筆「村子姫霊夢図」は仙台藩五代藩主・伊達吉村の娘・村子姫(和姫、1706~1746年)が見た夢の内容を絵画化した作品である。
絵を幕府御用絵師で仙台藩の仕事も行った狩野古信(栄川、1696~1731年)が描き、賛を儒学者で大学頭・林信篤(鳳岡、1645~1732年)が記している。
本稿では、本図の賛や付属資料を手がかりに、他の史料を活用しながら本図の制作背景を考え、また、若くして没した狩野古信の仙台地方に残る作品を紹介したい。

3 資料紹介 仙台藩士猪狩家伝来の戦国・江戸初期文書

菅野 正道

戦国時代に岩城氏の重臣であり江戸時代には仙台藩士となった猪狩家に伝わった古文書のうち、戦国時代および江戸時代初期のもの8点および関連する系図、絵図などを紹介した。
この文書群は『仙台市史 資料編 伊達政宗文書』編さんの過程で存在が明らかになったもので、戦国時代の文書はこれまで紹介されたことがない新出史料である。

4 資料紹介 「小松家資料」ー仙台藩士御織物師の江戸から昭和の記録ー

鈴木 かおる

本資料は、故小松正夫氏が家に伝わった資料をまとめ、昭和58年(1983)に仙台市博物館に寄贈したものである。
小松家は代々仙台藩に仕えた御織物師の家で、寄贈者の正夫氏は初代小松弥右衛門から数えて11代目にあたる。
本資料は第二次世界大戦中まで家業であった織物に関するもので、小松家の歴史に関する資料、及び、昭和6年頃から昭和16年までの正夫氏による織物製作のための研究資料、さらに同時期の袴地販売店、産地に関する資料からなる。

 

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