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更新日:2023年10月4日
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平成24年度「仙台市博物館調査研究報告」第32・33合併号には、以下の論文等を掲載しました。
高橋 あけみ
「御奥方格式」は江戸時代後期の伊達家の奥に関する規範を定めた資料である。ここでは全文を翻刻し、伊達家女性たちの服装や髪型、器物など美術工芸的観点からアプローチすることで、まだ不明な点の多い江戸時代の大名家の女性たちの実態に迫ろうとするものである。
水野 沙織
本稿は武市家資料に含まれる「蝦夷地警護人数名前調」を翻刻し、その内容を紹介したものである。本資料は、安政6年(1859)目付としてエトロフ島半年勤番・廻島の任務にいた目付の武市九郎三郎が記したもので、任務拝命から帰藩後の褒章までの経緯や自分覚、同年に蝦夷地へ派遣された藩士の名簿、道中日記からなる。中でも勤番前後の経緯が記されている点で貴重であり、幕末の仙台藩士の実態を探る資料となるであろう。
栗原 伸一郎
「葦名靭負戊辰記事」と題された史料について、内容を紹介し、若干の考察を加えた。明治期に作成された同資料には、仙台藩士の略伝、各戦争の様子や藩内事情などが記されている。そこからは、戊辰戦争や戦後処理に対する一藩士の認識をうかがうことができる。他の史料との関連も想定され、幕末維新期の仙台藩の動向を解明する上で貴重である。
酒井 昌一郎
宮城県栗原市の花嶽神社に所在する不動明王二童子像(宮城県指定文化財)について、解体修理時の写真を紹介し、そこから得られた知見として各像の構造・保存状態を報告した。また鎌倉時代作として紹介されることの多い本像が、平安時代の作として考えるべき要素が強いことを述べた。
阿部 千春
西脇対名夫
竹田 幸司
本稿では、片倉重信氏より寄託を受けた蔵王町下別当遺跡の「人面装飾土器」の資料調査をもとに、著保内野遺跡出土国宝「土偶」との比較を中心としながら、双口環状土器と中空土偶の関係性を論じたものである。
著保内野遺跡出土国宝「土偶」と本資料は、眉毛・目・鼻・口の粘土を張り付けた刻目浮線による表現や顎部に髭の表現など類似点が多く、両者とも力強く男性的であることを紹介した。
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