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更新日:2023年10月4日
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平成29年度「仙台市博物館調査研究報告」第38号には、以下の論文等を掲載しました。
内山 淳一
秋田蘭画を主導した秋田藩士小野田直武は『解体新書』の挿図等、諸作品の画家として著名だが、秋田蘭画の画家としての活躍期は驚くほど短い。これまでの研究により、直武が制作した風景画の一部は実景にもとづくことが指摘されているが、小数を除き、描かれた景観が本画に活かされた例は報告されていない。また、秋田藩主佐竹曙山の作品群にも同様の例は認められていない。そこで本稿では、直武と曙山の作例から、実景を導入した可能性とその制作背景について考察した。
菅原 美咲
仙台藩では、年中行事や儀礼・行事において、幕府に様々な物を献上しているが、献上物の特徴や内容、献上先など、明らかにすべき課題が多い。そこで、本稿では仙台藩が通例的に幕府へ献上していたものに重点をおきながら、江戸中・後期の仙台藩の贈答について、対幕府との関係を中心に幕府関係の一端を検討した。
明石 治郎
切封の折紙書状とは、見返しの奥が表に出るように折り畳み、料紙の端の折り目から切り込みを入れて紐を作り、紐を巻いてから上書きを記すものである。仙台市博物館には100点を超える切封の折紙書状の伊達政宗関係文書が存在する。本稿では、それらを一覧によって紹介するとともに、見解を述べる。
菅野 正道
仙台市史編さんに関わる資料調査の中で、戦国期の伊達氏に関する資料に遭遇することがある。そのほとんどは自治体史などで、すでに紹介されたものが多いが、新たに発見される場合もあった。また、仙台市博物館で所蔵している資料の中にも、展示では用いられたが活字化されていない戦国期の文書が若干存在する。本稿では、これらの文書21点を紹介する。
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