更新日:2020年2月7日
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仙台藩初代藩主伊達政宗が仙台開府の際、京都、鎌倉の五山に習い「資福寺」「覚範寺」「東昌寺」「光明寺」「満勝寺」(柏木に移転)を奥州街道、根白石街道の関門として、また城下防衛のため北山に配置したことから「北山五山」と呼ばれるようになりました。
北山界隈には、歴史のある古刹が数多く点在し、境内には大切に守り育てられてきた樹木が残り、国指定の天然記念物の東昌寺のマルミガヤや市の保存樹木に指定されている資福寺のハクモクレン、覚範寺のヒヨクヒバ、光明寺のオオバボダイジュなど、貴重な樹木を多数見ることができます。
また、輪王寺庭園のハナショウブ、資福寺境内のアジサイなど四季の花々も美しく、それらの樹木や草花を探しながら散策するのも、この界隈の楽しみの一つです。
ハナショウブが一面に咲き揃う7月の輪王寺庭園(撮影:池沢祐子)
光明寺の庭園が紅葉で彩られる。支倉常長の墓もある(撮影:佐藤伍郎)
本堂正面の資福寺の竹林(撮影:矢野ますみ)
東昌寺は、仙台城の鬼門(艮:北東)の方角にあり、藩主伊達政宗が城の鬼門よけとして、このマルミガヤを植えたものと言われる。カヤの実は代々藩主の食用に供されたとされ、別名「御前榧(ごぜんがや)」とも呼ばれる。カヤの実が丸いものは極めて珍しいとされ平成7年国の天然記念物に指定
覚範寺の参道を囲む木々
資福寺は、別名「花寺」または「アジサイ寺」として親しまれ、四季を通じて、ツバキ、ウメ、サクラ、マンサク、ショウブ、タイサンボク、アジサイ、ナツツバキ、サルスベリ、ムクゲ、ヒガンバナ、ハギなど数多くの花が楽しめる
秋の輪王寺庭園(撮影:高橋政吉)
光明寺の境内に華やかな彩りを添える満開のサルスベリ(撮影:佐藤伍郎)
輪王寺:仙台駅西口バスプール9番子平町行、13番桜ヶ丘七丁目行、14番西中山行、泉ビレジ四丁目行、実沢営業所行「輪王寺前」下車
光明寺:JR仙山線「北仙台駅」下車、地下鉄「北仙台駅」下車
北山の庭園廻りは、6月下旬~7月初旬が最適の季節。輪王寺のハナショウブと池のスイレン、花寺としても有名な資福寺境内のアジサイが色鮮やかに咲く時は、特に楽しい散策ができます。
この情報は、「市民選定員」の方々のご協力により行われた事業の一環としてまとめられたものです。
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