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更新日:2023年5月23日

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補助金活用事例集volume13:Music Office Bop Wind(前半)

 

事業者紹介

電子サックスのオンラインレッスンの様子

 
事業者

Music Office Bop Wind(外部サイトへリンク)

Bop Wind Music School(外部サイトへリンク)

所在地:仙台市太白区八木山本町1丁目33-3

採択 事業再構築補助金 令和3年6月(第1回)
既存事業 コンサート及び音楽教室を中心とする、対面での音楽サービスを提供する音楽事務所
事業再構築の類型と内容

業態転換

従来の対面型サックス教室に加え、オンライン上での電子サックス教室を展開することで、非対面型のビジネスモデルを構築

 

活用事例集:仙台を代表するサックス奏者が東北初のオンライン電子サックススクールをスタート

 ジャズ&サックス専門音楽事務所「Music Office Bop Wind(ミュージック・オフィス・バップ・ウインド)」代表の熊谷駿(くまがい・しゅん)さんは、ジャズ専門のプロサックスプレイヤーです。2017年に同音楽事務所を設立し、自身のコンサートはじめ、コンサート企画、楽曲制作、CD販売のほか、サックス教室の運営、ヴィンテージサックスのレンタル事業等を展開してきました。

しかし、コロナ禍でコンサート等を中心に音楽活動が制限され、売上が減少。従来の対面型ビジネスモデルから、感染症などの影響を受けにくい非対面型ビジネススタイルへの転換が必須と考え、国の事業再構築補助金を活用。令和4年5月から、オンラインでの電子サックススクールをスタートした熊谷さんに、新事業に取り組むまでの経緯や補助金の活用方法について伺いました。

事例集volume13(PDF:3,999KB)

 

インタビュー記事

─ 仙台を代表するプロサックスプレイヤーとしてご活躍されていますが、プロを目指すきっかけは何だったのですか。

幼いころから楽器演奏が好きで、家でもよくリコーダーを吹いていました。

そんな姿を見た父が、私が10歳の頃にサックスを買ってきてくれたんです。それからサックスを始めたのですが、高校受験で苦しんでいる中、偶然TVをつけた時に、サックスの演奏を見て、自分もプロサックスプレイヤーになりたいと思いました。当時は柔道も頑張っていたこともあり、仙台高等専門学校で電子工学を学びながら、部活動の柔道漬けの生活を送っていました。

しかし、プロサックスプレイヤーの夢も捨てきれず、神戸の音楽専門学校に進学することにしました。

熊谷駿氏写真

 

─ その後、ジャズの本場・アメリカに向かわれたんですね。

はい、自分で演奏すること自体も好きですが、同じくらい1940~1950年代のジャズも大好きで、当時のサックスプレイヤーや演奏法の研究もしたくて、アメリカのバークリー音楽大学へ進学しました。

私はアルトサックスを演奏するので、代表するジャズサックス奏者、チャーリー・パーカーや、ソニー・スティットの演奏方法などを研究しました。

2年間でバークリー音楽大学を卒業し、日本に帰国。2017年1月に太白区八木山にジャズ&サックス専門音楽事務所「Music Office Bop Wind(ミュージック オフィス バップ ウインド)」を設立しました。

ミュージックオフィスバップウインドの外観

仙台での活動を本格化しようとしていた矢先、帰国前に試しに受験していた「ニューイングランド音楽院」に合格し、同年9月に再渡米することになりました。そのため、本格的に仙台で事業を開始したのは、帰国後の2019年からです。

仙台での活動実績としては、私自身の演奏活動のほか、2018年・2019年の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」のテーマソングに起用されたり、藤﨑百貨店でのジャズイベント開催に協力させていただいたりしました。

 

─ 素晴らしい経歴ですね。現在はどのような事業を行っているか教えてください。

当事務所の事業の柱は4つあります。

1つ目 音楽演奏事業

2つ目 サックスのレッスン教室運営事業

3つ目 ヴィンテージサックスの企業向けレンタル事業

4つ目 サックスのパーツ販売事業

1つ目の音楽演奏事業では、これまで自身のコンサートを年2回のペースで開催しており、加えて、企業からの演奏を受託したり、コンサートの企画なども行ったりしています。また、楽曲制作やCD等の販売を行っています。

3つ目のヴィンテージサックスの企業向けレンタル事業では、私がアメリカで集めてきたヴィンテージサックスを貸し出しています。古いものだと、100年以上前のサックスもあるんですよ。

ヴィンテージサックスの画像

現在の売上としては、1つ目と2つ目の事業が大きな割合を占めています。

 

─ 新型コロナウイルス感染症の拡大により、どのような影響があったのでしょうか。

ご存知のとおり、コロナ禍でコンサートやライブイベントはほとんどが中止になりました。

最近では、オンラインでのライブ配信に切り替えていますが、リアルでのライブイベントに比べ集客は少なくチケット単価も安い。コンサート開催時に販売していたCDやグッズ等の売上も激減しました。イベント等の中止によるヴィンテージサックスのレンタル事業への影響も大きかったです。

 

─ 非対面型ビジネスモデルへの転換のきっかけを教えてください。

コロナ禍でコンサートやCD等の売上は減少しましたが、その一方で、音楽教室運営に注力して生徒数を増やすことができました。

しかし、感染予防対策を徹底している防音室でも「3密」のイメージが強いままでした。マンツーマンではレッスンに対応できる人数が限られてしまうこともあり、感染症の影響が長期化した場合、これまでの対面型ビジネスでは限界が来ると感じました。また、今後のオンライン社会の進展を見据え、オンライン上での電子サックス専門のスクールの可能性を感じていました。

 

─ 通常のサックスではなく電子サックス専門とした理由はなぜですか。

コロナ禍による巣ごもり需要で、楽器を演奏する人が増え、電子ピアノなど電子楽器の売上が急増し、電子サックスにも注目が集まりました。電子サックス自体が市場に出回り始めたのは40年ほど前で、コロナ禍前までは販売メーカーも少なかったのですが、最近は販売メーカーも増え、各社がそれぞれ特徴のある商品を販売しています。

電子サックスの画像

電子サックスは、通常のサックスに比べて初心者でも音を出しやすく、音域も広いのが特徴です。しかも、ヘッドホンを楽器に接続すれば音を出さずに自宅で気軽に練習することができ、パソコンと電子サックスがあればオンライン配信サービスを使って、どこからでもレッスンを受けることが可能です。

これまで、「音を出して練習できる場所の確保」がサックスを始める上での大きな課題となっていました。自宅で気軽に練習やレッスンの受講ができる電子サックスの登場により、コロナ収束以降も電子サックスを楽しむ人が増え、レッスンの需要もさらに拡大していくと考えました。

 

─ 感染症の影響だけでなく今後の将来性を見据えての考えだったのですね。事業再構築補助金の申請にチャレンジした経緯を教えていただけますか。

オンラインでの電子サックスのレッスンを始めるにあたっては、現在販売されている主な電子サックスと、オンライン配信に必要な機材を揃えなければなりません。コロナ禍の影響を受ける中で、こうした費用を捻出するのは難しく、補助金を活用できたらと考えていました。

ちょうどタイミングよく、私が会員になっている仙台商工会議所(以下、会議所)のメールマガジンで、事業再構築補助金の情報を見つけました。普段からニュースもチェックしており、国の補正予算案の中に事業再構築補助金があることは知っていたので、メルマガで見つけて、私のような小規模事業者でも活用できるのか、すぐに会議所の担当の方に聞いてみたところ、「大丈夫です」と言われて、チャレンジしようと思いました。

代表者の画像

 

─ 申請書の作成はスムーズにできたのでしょうか。

第1回公募に応募しようと思ったのですが、制度ができたばかりの状況でしたので、かなり大変でした。

持続化補助金など従来からある補助金の場合には、申請書の記載項目が細かく指定されており、それに沿って事業内容を書いていけば申請書が完成するのですが、今回は、申請書に記載する項目の指定はほとんどなく、「事業計画の内容を15ページ以内で収めるように」という規定くらいしかありませんでした。

そのため、どうやって書けばよいのかすごく悩みました。とにかく募集要領を何度も見て、そこに書いてあった審査基準の項目を書き出して、それに合致した内容になるように作成していきました。

 

─ 申請書は、ご自身だけで作成されたのですか。

いいえ、会議所に何度も足を運んで、アドバイスいただきながら作成しました。会議所の担当の方の支援がなかったら、採択されなかったと思います。

私は自分自身を経営者というよりも、音楽家だと思っているので、正直なところ、経営に関する部分は分からないことが多く…。特に収益性などに関しては、会議所の担当の方から「もっとここに資料を足して、数字で裏付けするとよいですよ」といった細部までアドバイスいただいたり、書いた内容を添削いただいたりしながら進めていきました。

代表者の画像

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