アフリカゾウ　なぜ分かったのでしょうか？（8月24日）

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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なぜ分かったのでしょうか？

ゾウ舎の水飲み場は、ゾウにとって柵の外側にあります。
これは飼育管理する際、飼育員の安全確保のためや、ゾウが過ごす室内を少しでも広くするためでもあります。

ゾウからは、水飲み場がこのように見えます。

【ゾウ視点】

水飲み場内側の上のほうに給水口の穴が見えます

 

【お客様視点】

真ん中の赤いレバーが給水レバー
（今は横向き＝止水中）
右のオレンジ色は排水用レバー

 

ゾウからは見えません

 

赤レバー（左）が縦位置で給水中、オレンジレバー（右）は止水中

 

給水口から水が出ている状態（左）⇒給水口の上で水は止まります（右）

 

オレンジレバー（右）をひねると排水です

 

と、これがゾウの水飲み場の給排水の仕組みです。
ここからが、「なぜ分かったのでしょうか？」です。

 

ゾウ達は、このような仕組みを知っているはずもなく、レバーを見たこともないのですが、ベンは水飲みに水が入っていないと自分で給水します。

鼻で器用にレバーをひねります

 

給水口に鼻をつけて、水を吸っています

 

おそらく、飼育員が水飲みの裏で何かして、水を出しているということを観察して学習したのでしょう。

ベンはとても賢いですね

 

〈関連動画〉

実際にベンが「セルフ給水」している様子をご覧ください！（平成29年8月に撮影したものです）

• Youtube【観察されていた！】アフリカゾウ「ベン」のセルフ給水（外部サイトへリンク）（別画面が開きます）

 

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