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更新日:2024年1月9日

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カバ 冬の名物、八木山温水プール(1月9日)

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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寒い時期を迎えております。
こんな日は温かいお風呂が気持ち良いと思う方も多いのではないでしょうか?
私達のお風呂は個人によって差もありますが湯温40〜42℃、容量は150〜180Lくらいです。
光熱費も水道代も大変ですが、好きな方にはお風呂は欠かせないものです。

当園にも冬にはお風呂が欠かせない動物がいます。

それはカバです。カバは生活の殆どを水中で過ごします。
普段は水のプールで過ごしていますが八木山の冬は寒さが厳しいので、カバの室内のプールにはお湯を入れて冬でも25℃を保つように工夫しています。
カバが過ごすのに困らない大きさでコンクリート張りのプールを25℃に保つには40℃のお湯を給湯すると丁度良いくらいになります。
カバは熱いお湯も好きなようでプールに居る時に給湯していると大きな口を開けて飲む仕草を見せたり、自分の体の気になるところに当てて気持ち良さそうにのんびりしています。
カバは水中で警戒している時、水面から鼻、眼、耳のみを出して周囲を見渡しますが、リラックスしていて水中やお湯から出たくない時も鼻だけを出して呼吸をします。
水中では眼だけでなく鼻を閉じることもできます。
耳も必ず水抜きのような仕草を行うので、カバが水の中から出た時は鼻呼吸のプハァーという音と、耳をプルプルさせる水抜きのような仕草を見ることができるでしょう。

R6 カバ温水プール 口を開けるベロ
口を開けて喜ぶ「ベロ(オス)」

 

R6 カバ温水プール 鼻を出すヒタチ
鼻を出して呼吸をする「ヒタチ(メス)」

 

さて、プールの容量ですが室内は15m³(15,000L)もあり毎日清掃します。
大きなプールの清掃は大変ですが、カバは水の中で浮くことで体の重さによる足への負担を軽減したり、乾燥しやすい皮膚を守るため背中まで水で覆えるようにするので、この大きさや深さが必要です。
私達のように動かずにじっと温まるだけであればもっと容量が少なくて済むのですが、カバの生活の中では体の位置を変えたり回転するスペースも必要となります。

真冬日になる日は動物たちを午前中に収容し、午後からは室内展示に切り替えていますので、寒さが厳しい日のカバたちは午後からずっと温かいプールで過ごしています。
カバは綺麗な水に入ると必ず自分の縄張りを主張するため早い段階で糞をしてしまいますが、ぜひ温水でゆっくり過ごしてリラックスしているカバをご覧になって下さい。

 

お問い合わせ

仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159