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更新日:2022年6月20日

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アフリカゾウ 基本と応用〈前足編〉(6月20日)

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アフリカゾウ 基本と応用〈前足編〉

アフリカゾウは、毎日室内に収容後、トレーニングを行っております。

何のためにトレーニングを行っているのかというと、飼育員や獣医師がゾウの体に直接触れ、安全に健康管理を行うためです。
ゾウは体が大きいので、飼育員が体を保定(体が動かないようにおさえること)することはできません。このため、ゾウに協力してもらい、体のケアや治療を行う必要があります。

トレーニングでは、飼育員がゾウに号令をかけ、ゾウを動かします。様々な号令がありますが、今回は前足を上げる号令とケアをご紹介します。

 

「足上げて」と号令をかけて、飼育員が足を上げると、ゾウも足を上げてくれます。

ブログ アフリカゾウ 基本と応用 前足編1

鼻も足も上げている「ベン」

 

この動作を応用して、ゾウに協力してもらって行っているのが、前足の手入れです。
台や張ったロープに前足を乗せてもらい、蹄を削ったり、足の裏を削ったりします。
ブログ アフリカゾウ 基本と応用 前足編2

ブログ アフリカゾウ 基本と応用 前足編3

ロープに右前足を乗せる「花子」

 

ブログ アフリカゾウ 基本と応用 前足編4

獣医師に消毒してもらう「花子」

 

ブログ アフリカゾウ 基本と応用 前足編5

獣医師に削蹄してもらう「ベン」

 

ゾウも飼育員が何をして欲しいかを理解しているので、号令をかける前に自分から進んで足を乗せてくれたりします。
微妙な調整も言葉を理解しているかのように動いてくれます。

最初からこのように動いてくれたわけではなく、日頃のトレーニングを継続し、ゾウとのコミュニケーションを図ることで、ご紹介したケアができるようになったことから、毎日のトレーニングが大事なのです。

次回は違った号令を紹介します。

 

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