本市に暮らす外国人住民に対し、国籍や在留資格等の基本情報、生活する中で抱えている困り事や地域との交流状況などの実態を把握し、各般施策の検討・立案に生かしていくための全数調査を実施しました。
このたび、調査結果がまとまりましたのでお知らせします。
1 調査結果
報告書
参照データ
2 調査概要
1.調査目的
本調査は、東北大学の国際卓越研究大学認定などを契機とし、外国人住民の増加が見込まれることを踏まえ、国籍や在留資格、職業などの基本情報、本市のルール等に関する認知度、生活する中で抱えている困り事、地域との交流状況などの実態を把握し、各般施策の検討・立案に生かしていくことを目的に実施した。
2.調査対象
令和7年5月1日時点で仙台市在住の16歳以上の外国籍住民 16,640人
※令和7年5月2日以降の転出について届け出ていたものを除く。
3.調査方法
対象者の自宅に調査協力依頼状を郵送し、WEBサイト上の専用のフォームから回答。
4.調査期間
令和7年7月4日から8月4日まで
5.調査票言語
やさしい日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語
6.回答状況
| 配布数 |
返戻数 |
調査実施数
(配布数ー返戻数) |
有効回答数 |
有効回答率 |
| 16,640件 |
395件 |
16,245件 |
3,500件 |
21.5% |
7.留意事項
- 各設問の母数「n」は、設問に対する有効回答数を意味する。
- 図表中の構成比(%)は、小数点第2位を四捨五入して算出している。したがって、単数回答形式の設問では、端数処理のため、合計は必ずしも100%にならない場合がある。また、複数回答形式の設問では、当該設問の全回答者数を基数としているため、選択肢の構成比の合計が100%を超える場合がある。
- 各設問は特段断りのない限り、無回答を含めた有効回答数とし集計を行っている。
- 本文や図表中の選択肢表記は、語句を短縮・簡略化している場合がある。
- 順位付けの設問では、順位ごと単純集計のほか、加重平均集計を行っている。加重平均集計では、各選択肢に1位を5点、2位を3点、3位を1点と得点をつけ、回答件数を乗じた合計値を算出、最高得点(5点×有効回答数)で割った値を百分率(%)で表示している。
3 調査分析結果のポイント・要約
1.基本属性
問1 国籍や地域はどれですか。その他の場合は名前を書いてください。
- 「ネパール」が22.1%で最も多く、次いで「中国」が18.3%となっている。
問2 性別はどれですか。
- 「男」が50.7%、「女」が45.6%となっている。
問3 何歳ですか。
- 「20歳~29歳」が52.3%で最も多く、次いで「30歳~39歳」が24.1%となっている。
問4 一緒に住んでいる人はいますか。人数も書いてください。
- 「いる」が49.3%、「いない」が43.8%となっている。
問5 在留資格はどれですか。
- 「留学」が46.3%で最も多く、次いで「永住者」が15.2%となっている。
問6 現在していること(学生・社会人など)に最も近いものを選んでください。
- 「会社員」が20.9%で最も多く、次いで「日本語学校生」が17.0%となっている。
2.言語
問7 日本語はどのくらいできますか。
- 加重平均による単純集計では、「話す」70.2%、「聞く」71.1%、「書く」62.6%、「読む」65.7%となっている。
問8 いま日本語を学んでいますか。
- 「本やオンラインなど自分で学んでいる」が23.0%で最も多く、次いで「日本語学校で学んでいる」が21.4%となっている。
問9 日本語を学んでいない理由はどれですか。
(問8で「1.学ぶ必要がない」または「2.学びたいが学べない」と回答した方のみ回答)
- 1位として回答があったのは、「日本語を使えるから」が50.4%で最も多く、次いで「仕事や子育てなどで忙しくて学ぶ時間がないから」が17.5%となっている。
問10 どのような方法であれば、日本語を学んでみたいですか。
(問8で「2.学びたいが学べない」と回答した方のみ回答)
- 1位として回答があったのは、「日本人と会話をしながら学ぶ」が35.9%で最も多く、次いで「家や職場の近くで学ぶ」「インターネットやアプリで好きな時間に学ぶ」が13.4%となっている。
問11 英語はどのくらいできますか。
- 加重平均による単純集計では、「話す」65.4%、「聞く」67.5%、「書く」68.8%、「読む」72.7%となっている。
3.居住
問12 日本にどのくらい住んでいますか。
- 「1年~2年」が28.3%で最も多く、次いで「1年より短い」が17.5%となっている。
問13 どのような家に住んでいますか。
- 「民間の賃貸住宅」が53.5%で最も多く、次いで「会社や学校の宿舎・寮・社宅」が24.4%となっている。
問14 いま住んでいる家を探したとき、はじめにどこから情報を得ましたか。
- 「会社・学校からの紹介」が25.3%で最も多く、次いで「不動産屋にいった」が23.0%となっている。
問15 家を探すときに、困ったことはありますか。または困っていることはありますか。
- 「家賃・敷金・礼金が高い(金がかかる)」が41.5%で最も多く、次いで「ない」が35.3%となっている。
4.生活
問16 あなたにとって、仙台市は住みやすいと思いますか。
- 「住みやすい」が64.2%で最も多く、次いで「どちらかというと住みやすい」が23.4%となっている。
問17 仙台市で暮らしていてよいと思ったところ、住みやすいと思ったところはどれですか。
- 「自然(木や川、山など)が多い」が58.0%で最も多く、次いで「通学・通勤・買い物など生活が便利」が50.4%となっている。
問18 これからも仙台市・日本に住み続けたいですか。
- 「仙台市内に住み続けたい」が49.5%で最も多く、次いで「仙台市内かはわからないが、日本に住み続けたい」が33.2%となっている。
問19 日本に住んでいる人は、外国人でも、住民税等の税金の知らせが届いた人は税金を払う必要があります。住民税等の税金を払う必要があることを知っていますか。
- 「知っている」が87.1%、「知らない」が9.7%となっている。
問20 日本に住んでいる人は、外国人でも、安心して医療を受けられるように、どこの国の人でも何歳の人でも、みんなが医療保険(健康保険)に入ることになっています。医療保険に入る必要があることを知っていますか。
- 「知っている」が93.3%、「知らない」が3.3%となっている。
問21 仙台市で生活する中で、困ったことやトラブルをありましたか。また、その理由はどれですか。
- 「困ったりトラブルになったことはない」が35.3%で最も多く、次いで「税金・年金制度の仕組みや支払い方法がわからなくて困った/トラブルになった」が24.7%となっている。
問22 仙台市で生活する中で困ったときやトラブルがあったとき、だれ(どこ)に相談しますか。
- 1位として回答があったのは、「同じ国出身の友だち・知りあい」が36.4%で最も多く、次いで「家族」が20.9%となっている。
5.情報
問23 生活に必要な情報をどこから得ていますか。
- 1位として回答があったのは、「一緒に住んでいる家族」が24.1%で最も多く、次いで「学校の先生や職場の同僚」が17.6%となっている。
問24 生活に必要な情報を得ようとしたときに支援してほしいことはありますか。
- 1位として回答があったのは、「やさしい日本語で情報がある」が37.3%で最も多く、次いで「英語で情報がある」が20.6%となっている。
6.福祉・医療
問25 あなたや家族が病気やけがをして、病院に行く必要がある時どうしますか。
- 「ひとりで病院に行く」が46.5%で最も多く、次いで「家族と一緒に病院に行く」が25.3%となっている。
問26 自分や家族が病気やけがをしたとき困ることはどれですか。
- 1位として回答があったのは、「病院の種類がたくさんあり、探し方がわからない」が30.2%で最も多く、次いで「日本語が話せないので、病院の予約や受診ができない」が21.0%となっている。
7.子育て・教育
問27 一緒に住んでいる17歳以下のこどもはいますか。
- 「いる」が16.8%、「いない」が77.2%となっている。
問28 こどもは、どのような保育所、幼稚園、学校に行っていますか。
- 「小学校」が39.6%で最も多く、次いで「保育所」が22.4%となっている。
問29 子育てやこどもの教育で困りごとや心配ごとはありますか。
- 「ない」が43.7%で最も多く、次いで「子育てや教育にお金がかかる」が25.3%となっている。
問30 外国人のこどもが安心して学校に通えるようにするためには、今後どのような助けが必要だと思いますか。
- 「日本語ができない保護者への支援「(日本語教育など)」が36.1%で最も多く、次いで「多言語で学習や生活について教える」が35.0%となっている。
8.仕事
問31 いまの仕事をどのようにみつけましたか。
- 「同じ国の友人・知人の紹介」が21.3%で最も多く、次いで「仕事をしていない」が20.7%となっている。
問32 仕事のことで困っていることや不満はどれですか。
- 「ない」が36.7%で最も多く、次いで「給料が安い」が27.8%となっている。
9.防災・危機管理
問33 地震、台風、大雨などの災害に対して、どんなことが心配ですか。
- 「不安はない」が35.5%で最も多く、次いで「災害が起きた時に何をしたらよいかわからない」が23.9%となっている。
問34 災害に対してどのような準備をしていますか。
- 「災害について知っている」が45.0%で最も多く、次いで「災害の時に使うものや食べ物を準備している」が37.9%となっている。
10.地域との交流
問35 地域に住んでいる日本人と日頃どのように交流していますか。
- 「仕事や学校で交流している」が46.0%で最も多く、次いで「近所に住んでいる人とあいさつする」が33.8%となっている。
問36 地域の学校や団体とどのような交流をしてみたいですか。
- 「日本の文化や習慣を学びたい」が50.7%で最も多く、次いで「お祭りや防災訓練など住んでいる地域のイベントに一緒に参加したい」が38.9%となっている。
問37 地域の学校や団体と交流していない理由や困っていることはありますか。
- 「どのような機会があるのか知らない」が39.9%で最も多く、次いで「言葉が通じるか不安がある」が27.0%となっている。
11.行政サービス
問38 市役所の窓口に行こうとしたときに困ったことはありますか。
- 1位として回答があったのは、「ない」が36.9%で最も多く、次いで「書類がやさしい日本語や多言語で書いていないので困った」が23.9%となっている。
3 自由意見
回答延べ件数
2,062件
主な内容
大分類
- 『その他』を除き、最も多かったのは『生活』で856件であった。次いで『仕事』の294件、『行政サービス』の151件となっている。
小分類
- 『言語』については、「日本語学習」(43件)に分類される意見が多く、時間や場所、オン「ラインの活用など参加しやすい日本語学習機会に関する意見が寄せられている。
- 『居住』については、「賃貸契約・家賃」(25件)、「住居探し」(24件)に分類される意見が多く、家賃・賃貸契約や住居探しの難しさに関する意見が寄せられている。
- 『生活』については、「住みやすさ全般」(235件)に分類されるものが最も多く、仙台の良さなどについて具体的な声が多数寄せられている。「物価・生活費」(155件)や「税金・医療保険・年金」(84件)に分類されるものも多く、昨今の物価高騰の影響等を受け生活費や税・社会保険料等の支払いに関する意見が多い。「多文化理解」(101件)に分類される意見からは文化のちがいによる苦労が寄せられている。「公共交通」(93件)に分類される意見では、バスに関する意見が多かった。
- 『情報』については、「多言語対応」(76件)に分類される意見が多く、多言語表示の充実に関する意見が寄せられている。
- 『福祉・医療』については、「病院探し」(18件)に分類される意見が多く、医療機関を探しやすくする仕組みづくりに関する意見が寄せられている。
- 『子育て・教育』については、「子育て支援」(28件)や「こどもの遊び場」(21件)に分類される意見が多く、子育て制度の充実やこどもの遊び場の整備に関する意見が寄せられている。
- 『仕事』については、「就学・就労機会」(170件)や「給与・職場環境」(116件)に分類される意見が多く、アルバイト探しや給与水準などに関する意見が寄せられている。
- 『防災・危機管理』については、「防災・減災対策」(17件)に分類される意見が多く、災害時の対応に関する意見が寄せられている。
- 『地域との交流』については、「地域交流全般」(56件)に分類される意見が多く、地域の人と知り合う機会や自分の経験などを活かした交流等、地域交流に関して幅広い意見が寄せられている。
- 『行政サービス』については、「多言語対応」(57件)に分類される意見が多く、手続き時の言語サポートや類の多言語化に関する意見が寄せられている。
- 『その他』については、「意見なし(困っていない含む)」(205件)の意見が多く、そのほか本調査に関する意見等が寄せられている。