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更新日:2023年2月1日
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今回はつまよの同僚でもあるカナコに協力してもらい、聴覚障害がある当事者の対談というテーマでお送りします。
ではつまよから自己紹介をお願いします。
はい、私は先天性の聴覚障害で、人工内耳をつけています。小中学校は学区内の普通学校、高校も普通高校に通っていました。私のコミュニケーション状況は、聞きなれている簡単な言葉でしたら、人工内耳の聞こえだけで理解できますが、聞きなれていない難しい言葉は、相手の口の動きを見て聞く方が理解しやすいです。それでも難しければ筆談をお願いすることもあります。
私は、聴覚障害がある人はみんな手話を使うイメージだったんですが、初めてつまよに会った時、手話を使えない人もいるんだと驚きました。カナコは手話を使ってコミュニケーションを取りますね。
そうですね。私の主なコミュニケーション手段は手話ですね。私もつまよと同じく先天性の聴覚障害があり、小学校は学区内の普通学校に通っていましたが、中学と高校の6年間は今でいう聴覚支援学校に通っていました。その聴覚支援学校で中学3年間、手話を習得しました。手話ができない方との会話は、口の動きを見て(読唇術)話の内容を理解しています。
同じ聴覚障害を持っていても、コミュニケーション手段が多様ですね。
口の動きを読むと理解しやすいとのことですが、コロナ禍でマスク着用が当たり前となり口元が見えない状況が続いて大変だと思いますが、いかがですか?
そうなんです!コロナ禍になってから特に大変なんですよ……。
仕事上でも口の動きを見ることが出来なくて不便だけど、一緒に働いている職員たちは私が聴覚障害があることを知っているから聞き取れなくても、筆談をお願いしやすいので支障はないですが、例えばコンビニなどでマスクをした店員が、何か聞いてくる時があって、何を言っているか聞き取れなかったので、早くその場から立ち去りたい気持ちから適当に頷くと、話がかみ合わなかったのか、「えっ?」って目開いてこちらを見つめてくる。「あ、すみません…耳悪くて聞き取れませんでした。紙に書いて教えていただけませんか?」と結局お願いする羽目になって、嫌な気持ちになったりさせてしまうことがあります。
そうなんですよね。お店の人と会話がかみ合わない時、どうしようって悩みます。コロナ禍のこの時世で「マスク外してくれませんか?」とお願いするのは躊躇します。ファーストフード店のメニュー表のように予め流れなど決まっているものを、例えばコンビニだったら「お箸必要」「袋必要」などの言葉を記述して、その紙をレジ前に置いてくれたら指差しで意思を示せるのになと考えちゃいますね。
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