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更新日:2023年9月26日
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ヒトパピローマウイルス(以下「HPV」と言います。)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPV感染症を予防するワクチン(以下「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」と言います。)は、小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子を対象に定期接種が行われています。
詳しくは接種対象者及び保護者の皆様へに掲載の厚労省作成リーフレットをご覧ください。
9価ワクチン(シルガード9)の定期予防接種については、令和5年4月1日から開始します。
9価ワクチンは子宮頸がんに関連するHPVのうち、今まで定期接種で使用されている2価・4価HPVワクチンよりも多くの9種類のHPVの感染を予防するワクチンです。
その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができるため、子宮頸がん及びその前病変の罹患率の減少、子宮頸がんの死亡率の減少効果が期待されています。
9価ワクチンについての詳しい情報は、 【定期接種版】9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(令和5年3月厚生労働省作成)(PDF:791KB)や、厚労省ホームページ「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について」(外部サイトへリンク)をご覧ください。
また、仙台市では、令和5年7月から住民票のある対象者の方あてに9価ワクチン接種に関するご案内(※)を直接郵送しております。
※接種券(予診票・個人票)は登録医療機関に設置しておりますので,ご案内には同封しておりません。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、平成25年6月14付け厚生労働省通知に基づき積極的な接種のお奨めを差し控えておりましたが、令和3年11月26日付けで同通知が廃止されました。
詳細は以下「HPVワクチン定期接種についての大切なお知らせ」をご覧ください。
この間、積極的な接種のお奨め差し控えにより接種機会を逃した方(平成9年度から平成17年度生まれの女子)に対して公平な接種機会を確保するため、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間、本来の定期接種の対象年齢を超えて公費の助成により接種を行う「キャッチアップ接種」を実施します。
詳しくはHPVワクチンのキャッチアップ接種を実施しますをご覧ください。
(医療機関の方は上記リンク先の「医療機関の方へ」をご参照ください)
仙台市に住民票のある小学6年生から高校1年生相当年齢の女子
高校1年生相当年度の3月31日まで
2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード)
接種回数:3回
ワクチンの種類 |
定期接種となる接種スケジュール |
標準的な接種スケジュール |
---|---|---|
2価ワクチン (サーバリックス) |
【2回目】 1回目の接種から1月以上の間隔で接種 1回目の接種から5月以上,かつ, 2回目から2月半以上の間隔で接種 |
【2回目】 1回目を0月として1月後 【3回目】 1回目を0月として6月後 |
4価ワクチン (ガーダシル) |
【2回目】 1回目の接種から1月以上の間隔で接種 2回目の接種から3月以上の間隔で接種 |
【2回目】 1回目を0月として2月後 【3回目】 1回目を0月として6月後 |
接種回数:標準的な接種回数は全3回ですが、15歳になるまでに接種を始める場合、全2回で接種を完了することができます。
全2回で接種を完了することができます。以下1から3のすべてを満たす必要があります。
全3回で接種をしていただく必要があります。
接種回数 |
定期接種となる接種スケジュール |
一般的な接種スケジュール |
---|---|---|
全2回接種の場合 |
【2回目】 1回目の接種から5月以上の間隔で接種 |
【2回目】 1回目を0月として6月後 |
全3回接種の場合 |
【2回目】 1回目の接種から1月以上の間隔で接種 2回目の接種から3月以上の間隔で接種 |
【2回目】 1回目を0月として2月後 【3回目】 1回目を0月として6月後 |
※)原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。
互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
詳しくは厚生労働省ホームページ「新型コロナワクチンQ&A」(外部サイトへリンク)をご覧ください。
2価・4価ワクチンを使って接種を開始している場合であっても、医師と被接種者がよく相談した上であれば、残りの回数を9価ワクチンで接種することが可能です。
その場合、9価ワクチンの接種間隔(全3回接種の場合)に合わせ、1回目と2回目の接種間隔を1月以上、2回目と3回目の接種間隔を3月以上あけて接種を行ってください。
上記の対象者が接種期限までに規定の回数と間隔で接種する場合、接種費用は無料です。
HPVワクチン定期接種登録医療機関名簿(PDF:763KB)
上記リンク先の名簿より登録医療機関をご確認のうえ,事前にお問い合わせください。
受診券(予診票・個人票)はダウンロードいただくか、接種当日に医療機関にてお渡しいたします。
また、お問い合わせ先窓口にて母子健康手帳を確認のうえ、事前に受け取ることもできます。
接種当日は保護者同伴が原則となりますが、13歳以上の方の場合は、保護者が同伴しない場合であっても保護者が署名した「同意書」と「受診券(予診票・個人票)」を医療機関へ提出することで接種が可能です。
同意書はダウンロードしていただくか、お問い合わせ先窓口でも配付しております。
13歳以上で保護者が同伴しない場合の同意書(PDF:131KB)
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)については世界保健機関(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種されています。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)については、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のHPVに予防効果があります。
発生頻度 |
2価ワクチン:サーバリックス |
4価ワクチン:ガーダシル |
9価ワクチン:シルガード9 |
---|---|---|---|
50%以上 |
疼痛*、発赤*、 腫脹*、疲労 |
疼痛* |
疼痛* |
10~50%以上 |
掻痒、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など |
紅斑*、腫脹* |
腫脹*、紅斑*、頭痛 |
1~10%未満 |
じんましん、めまい、発熱など |
頭痛、そう痒感*、発熱 |
浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感*、発熱、疲労、内出血*など |
1%未満 | 知覚異常*、感覚鈍麻、全身の脱力 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結*、出血*、不快感*、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血種*、倦怠感、硬結*など |
頻度不明 |
四肢痛、失神、リンパ節症など |
失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など |
感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
(出典:厚労省作成リーフレット) *接種した部位の症状
まれですが、以下のような重い症状が報告されています。
平成25年6⽉14⽇に厚生労働省の検討部会において、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種後に特異的に⾒られたことから、同副反応の発⽣頻度等がより明らかになり、国⺠に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的にお奨めすべきでないとされ、同日付けで積極的な接種のお奨めを差し控えるよう厚生労働省より通知がされました。そのため、仙台市においても、定期接種対象者への個別通知等による積極的な接種のお奨めを差し控えておりました。
その後、令和3年11月12日の厚生労働省の検討部会において、最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。
また、安全性評価を引き続き行っていくことや接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の体制強化等を行うという、今後の対応の方向性も踏まえ、積極的な接種勧奨を差し控えるという当該状態を終了させることが妥当とされたところです。
以上を踏まえ、令和3年11月26日付け厚生労働省通知により、前述の平成25年通知が廃止され、個別通知等を含めた接種勧奨の再開に向けた接種体制の整備等を進めることとされております。
仙台市では、接種をお勧めするための個別通知(住民登録のある対象者の方あて)を再開しており、令和4年度は5月から6月にかけて発送を完了しております。
R031126_ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(PDF:168KB)
【廃止】H250614_ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について(勧告)(PDF:69KB)
ワクチンの有効性及び安全性等について十分にご理解いただいた上で、接種について判断をしていただきますようお願いいたします。
なお、ワクチンの有効性及び安全性については、厚生労働省作成のリーフレットをご覧いただくとともに、相談窓口もご活用ください。
【概要版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(令和5年3月厚生労働省作成)(PDF:3,435KB)
【詳細版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(令和5年3月厚生労働省作成)(PDF:4,034KB)
HPVワクチンの接種を受けた方へ(令和4年2月厚生労働省作成)(PDF:1,274KB)
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)に関してのご相談は以下をご参照ください。
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
各都道府県において「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(外部サイトへリンク)」を選定しています。
協力医療機関の受診については、接種を受けた医師又はかかりつけの医師にご相談ください。
予防接種問い合わせ先または健康福祉局感染症対策室(022-214-8452)
教育局健康教育課(022-214-8881)
厚生労働省の「感染症・予防接種相談窓口」では、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)を含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えしています。
電話番号:050-3818-2242
受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
HPVワクチンの接種に関係する医療従事者向けリーフレット(令和5年3月厚生労働省作成)(PDF:911KB)
予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、不可避的に生ずるものですので、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
詳しくは「予防接種健康被害救済制度について(外部サイトへリンク)」をご覧ください。
この予防接種で全ての子宮頸がんを予防できるわけではありません。早期発見のため、20歳を過ぎたら定期的な子宮がん検診を受けましょう。
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