ホーム > くらしの情報 > 健康と福祉 > 障害のある方・障害理解 > 支援・相談 > 支援センター > 障害者総合支援センター(ウェルポートせんだい) > 聴覚障害当事者"つまよ"のなんでもリポート > 【続き】NET119緊急通報システムって、どんなもの?
更新日:2021年12月8日
ここから本文です。
確かに、どこが入り口なんだろうと迷うような造りの建物もありますよね。
他にも、気を付けることはあるんでしょうか。
消防局指令課 森さん
練習のために利用していたら救急車が来るって、なかなか無い経験ですね。
そうですよね。
他には、NET119の継続を確認するメールを1年ごとに利用者の方にお送りしています。継続の確認が取れなくてもシステム利用には支障はありませんが、メールが送受信できているかの確認ですので、利用者の方にはご理解いただきたいですね。
NET119のご利用に支障がないのに1年ごとのメールアドレスの送受信のご確認が必要なのはどうしてでしょうか。
NET119でのやり取りは消防から終了しないかぎり繋がっております。
そのため利用者の方が先にやり取りを止めてしまうと、登録されたメールアドレスに自動的に「至急応答ください。次のURLを表示してメッセージに答えてください。」というメールを送信することとなります。
そのためメールアドレスの変更などで送受信が確認できない場合、NET119による通報は出来ても、メールでの連絡は出来ないことになります。
それは困りますね、確かに1年後に私にも何度か確認のメールが届いたんですが、怪しいメールかなと思って、気にしませんでした。
そうなんです、つまよさんのように怪しいメールなんじゃないかと思われた方もいらっしゃいます。なかなか確認していただけない方に、怪しいメールではないということを証明するために「〇月〇日にまたメールを送りますのでメールを確認したうえで手続きしてください」という内容のお手紙を送りました。
色々工夫をされているんですね、これからはちゃんと確認するようにします。
メールの内容を念入りに確認した上で手続きしてくださいね。
ところで、NET119をぜひ利用してほしい方っていらっしゃいますか。
NET119はGPS機能で通報場所を確認できますので、聴覚や発話等の障害により音声による119番通報が難しいという方に、ぜひ利用していただきたいですね。
聴覚に障害があることで通報したくても電話での通報が難しく、手助け出来なかったという引け目を感じなくなるのは良いですね。
ところで、NET119の通報は仙台市内以外でも利用できますか?
日本全国電波の繋がるところであれば通報することが可能です。
将来的には通報した地域を管轄する消防に通報が入ることとなるようですが、現在は、仙台市と異なる事業者のシステムを運営している場合、いったんは仙台市に通報が入り、仙台市から管轄の消防本部に連絡することとなります。
仙台市外でも通報できるんですね。安心しました。
どこで何か起きても安心ですね。
最後になりますが、NET119を導入した時、森さんはどう感じたのかお聞きしたいです。
どんな通報でもまず場所を特定することを一番に行っていますが、以前は電話以外の通報方法といえば、ファクスや、Eメールでの通報でした。
ファクス、Eメールでは場所の特定が困難でしたが、NET119はGPS機能により位置情報が分かるようになりました。
そのため通報場所を特定できることにメリットを感じています。今後も引き続き、障害のある方も安心に生活していただけるように取り組んでいきたいと思います。
今回の取材でNET119緊急通報システムの仕組みなど、多くのことを勉強できたのは貴重な経験でした。
119番で通報をしたことはありませんが、NET119には練習用の通報操作があるので、通報したことがない方やNETでの119番通報に自信がない…という方にはとても親切な機能ですね。日頃から練習用の通報操作を行なえば、初心者の私でもばっちり通報ができそうです。
そうですね。119番通報する時ってパニックになってることが多いですよね。そんなときにGPSで場所を知らせることができるというのは魅力だと思いました。
森さん、貴重なお話ありがとうございました。
これでNET119緊急通報システムのリポートはおしまいです。私たちの記事が悩んでいる方の手助けに、少しでもなれたら幸いです。
次回は耳の聞こえない当事者同士の対話を紹介する予定です。
お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.