ホーム > 収蔵資料データベース > 主な収蔵品 10 慶長遣欧使節(1)
ページID:16963
更新日:2024年2月1日
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<掲載資料>
(はせくら つねなが ぞう)
作者 |
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形質 |
麻布油彩 |
大きさ(cm) |
縦80.8 横64.5 |
年代 |
江戸初期 17世紀 |
指定 |
国宝 |
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ユネスコ記憶遺産登録資料 |
ロザリオを持つ支倉常長が、十字架上のキリストに祈りをささげる姿の画像。日本に残る絵画の中で、実在の日本人を描いた油絵としては最古の作品といえ、近年の研究では、ローマで制作されたとみられている。帰国後も本図は支倉家に保管されたが、息子常頼の代に支倉家が改易となったため藩に没収され、江戸時代を通じて仙台藩が保存・管理していた。国宝「慶長遣欧使節関係資料」、ユネスコ記憶遺産登録資料。
(ろーま きょうこう ぱうろ ごせいぞう)
作者 |
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形質 |
麻布油彩 |
大きさ(cm) |
縦76.5 横61.0 |
年代 |
江戸初期 17世紀 |
指定 |
国宝 |
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ユネスコ記憶遺産登録資料 |
1615年11月3日(元和元年9月12日)、支倉常長がサン・ピエトロ宮で拝謁(はいえつ)したローマ教皇パウロ5世の肖像画である。画面上端に、教皇の名と年代を記したと推定される金文字の跡がわずかに残っている。同時に持ち帰った「支倉常長像」などと比較すると、本図は写実性に欠け、やや平板な仕上がりとなっており、教皇庁の関係者に配るために制作された複数生産品のうちの一つだったと推測される。しかし、ローマにおける常長の足跡を明らかにする貴重な資料である。作者としては、当時の教皇庁出入りの画家であるアントニオ・スカルヴァーティの名が指摘されている。常長が帰国後、直接伊達政宗へ献納した資料のひとつ。国宝「慶長遣欧使節関係資料」、ユネスコ記憶遺産登録資料。
(ろーまし こうみんけん しょうしょ)
作者 |
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形質 |
羊皮紙着色 |
大きさ(cm) |
縦68.5 横88.5 |
年代 |
江戸初期 17世紀 |
指定 |
国宝 |
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ユネスコ記憶遺産登録資料 |
ローマ市議会が支倉常長に与えた証書。正式に市民権を与えるとともに、常長を貴族に列するという内容が羊皮紙(ようひし)に金泥を用いて記されている。本文はラテン語。文中には「イダテ マサムネ(伊達政宗)」「ウォーシュー(奥州)」「サンダイ(仙台)」の文字も見える。上辺および左右に色鮮やかに描かれた7つの紋章のうち、向かって左上端の紋章は常長の、その右隣の紋章はローマ市のものである。ローマ市公民権証書は使節一行の他の7人にも与えられたが、現存するのは本資料だけである。真紅(しんく)と金の糸で編んだ巻紐(まきひも)も伝わっている。国宝「慶長遣欧使節関係資料」、ユネスコ記憶遺産登録資料。
真紅と金糸で編んだ巻紐
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