CASBEE-建築の評価は、Q(建築物の環境品質・性能)及びLR(建築物の環境負荷低減性)の各評価項目の得点をもとに、右記の式によりBEE(建築物の環境性能効率)を算出することにより、「Sランク(素晴らしい)」から「Cランク(劣る)」までの5段階で評価されます。
仙台市役所新本庁舎の評価結果
CASBEE-建築における仙台市役所新本庁舎の設計上の配慮事項として、項目別の評価内容は、次のとおりです。
総合
- 「防災環境都市」として杜の都・仙台にふさわしい庁舎を計画します。
- 自然エネルギーを積極的に導入した省エネルギーを目指します。
室内環境(Q1)
- 自然通風を積極的に取り込む平面形状とし日常的な執務空間の快適さと共に省エネを推進します。
- 敷地における卓越風の方向に合わせた平面形状の凹凸により正・負圧帯を形成し、自然通風を促進します。
サービス性能(Q2)
- ユニバーサルデザインを取り入れて、分かりやすい案内やサインによって市民が利用しやすい庁舎とします。
室外環境(敷地内)(Q3)
- 敷地に緑化を行う各ゾーンにそれぞれ異なる特徴を持たせ、敷地を囲むように植栽を配置することで、敷地全体において、「緑の回廊」を形成する計画とします。
エネルギー(LR1)
- 外壁・開口部の断熱強化、動的熱負荷計算による熱源容量の最適化等の工夫により省エネルギーを図ります。
- 本市における太陽高度を踏まえて、日射制御、日射取得するバルコニーを設置します。
資源・マテリアル(LR2)
- エントランスホールに地中熱を活用した床放射空調システムの採用など工夫を行います。
敷地外環境(LR3)
- ビル風を抑制する平面形状・防風林の設置を行い周辺環境への配慮を行います。
引用「仙台市本庁舎建替実施設計書(令和5年11月)」24ページ