CASBEE-ウェルネスオフィスの評価は、主に建物で働く人が健康で、生産的に働くための環境性能を評価します。従来のCASBEE-建築評価等とは異なり、働く人により近い場所にある専有部の内装や什器計画、テナントビルに入居したテナント入居組織の取組まで、その評価範囲としています。
仙台市役所新本庁舎の評価結果
CASBEE-ウェルネスオフィスにおける仙台市役所新本庁舎の設計上の配慮事項として、項目別の評価内容は、次のとおりです。
総合
- 「防災環境都市」として杜の都・仙台にふさわしい庁舎
- 光や風を取り込む平面形状
- 緑に囲まれた庁舎
健康性・快適性(Qw1)
- 自然通風を積極的に取り組む平面形状とし日常的な執務空間の快適さと共に省エネを推進
- 敷地における卓越風の方向に合わせた平面形状の凹凸により正・負圧帯を形成し、自然通風を促進
- 大部屋エリアを想定し、将来の変更にも対応可能なオープンエリアの執務空間
- 「自然通風有効サイン」を設け、職員による窓開けを促すサインが点灯します。
利便性向上(Qw2)
- 利便性向上を図った3箇所のEVコアの分散配置
- 柔軟な働き方で職員のパフォーマンスを高める環境づくり
- 業務内容に合わせて適した場所を使う働き方(ABW)
- オープンな場所で気軽に使えるミーティングスペース
- 囲われた空間で集中して作業ができるブース
- 状況に応じレイアウト変更ができるキャスター付きで可変性ある什器
安全・安心性(Qw3)
- 3日間運転可能な発電機用燃料を備蓄
- 免震+制振ハイブリッド構造の採用
- 市民や職員などが入れるエリアに応じたセキュリティゾーニングを行い、セキュリティレベルに応じた入出管理
運営管理(Qw4)
- 防災センターを庁舎内に設置
- 人感センサーや照度センサーによる照明制御
- 定期的な消防訓練の実施、AEDの設置
プログラム(Qw5)
- カウンセラー等のサポート・独自のメンタルヘルス対策
- 職場における感染症拡大の防止及び職員の健康管理の徹底
- 保険組合による福利厚生制度
その他
- 施設内に貸し会議室や市民協働施設、飲食店舗などがあり、利便性や快適性が高い