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更新日:2024年11月22日

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腸管出血性大腸菌感染症

腸管出血性大腸菌感染症にご注意ください!

 腸管出血性大腸菌感染症は、強い毒素を産生する大腸菌を原因とする感染症です。1年を通して患者の発生報告がありますが、主に夏季における流行が確認されています。腸管出血性大腸菌は牛等が腸管内に保菌しているため、特に肉類の喫食には注意が必要です。

 国立感染症研究所が発行しているIDWR(外部サイトへリンク)によると、韓国で喫食したユッケや生レバーが原因と推定される事例が増加していることが報告されています。生食用牛肉の提供の法規制は国や地域により異なりますが、生肉の摂取が感染リスクとなることは変わりません。渡航先でも肉類は十分に加熱してから食べるようご注意ください。

主な症状

 腸管出血性大腸菌(O157等)に感染すると、まったく症状がない場合から、軽い腹痛や下痢のみで終わる場合、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、血便とともに重篤な合併症を起こし死に至る場合まで様々です。多くの場合は次のとおりです。

  • 潜伏期間(感染から発症までの期間)はおおよそ3~8日
  • 症状は下痢(頻回な水様便、血便)、激しい腹痛、発熱(多くは一過性)
  • 症状のある人の6~7%に、急性腎不全・血小板の減少・貧血などの症状を呈する溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがある

感染経路

  • 腸管出血性大腸菌に汚染された食品や水などを摂取することによる経口感染
  • 汚染された手などを介して口に入る糞口感染
  • 動物と接触することにより感染する場合もある

予防

 腸管出血性大腸菌は熱に弱く、75℃で1分の加熱、またはアルコールなどの消毒剤で死滅します。そのため、食品を十分加熱する、手を洗うなどことが重要です。

  • 手洗いを十分に行う(正しい手洗いの方法について
    帰宅時、調理前、調理中、食事前、特に用便後・動物に触れた後には念入りに手を洗う。
  • 食品を衛生的に取扱う
    食材の十分な洗浄、加熱。
    調理した食品は速やかに食べる。(冷蔵庫の過信は禁物。冷凍しても菌は死にません。)
    調理器具を清潔に保つ。
  • 生水を飲まない

下痢・腹痛などの症状があるときは

 安易に下痢止めなどを飲まず早めに医療機関を受診し、医師の指示に従いましょう。
(※下痢止めは毒素が体内にとどまってしまうことがあるので、自己判断で飲まないようにしましょう。)

 症状のある方の入浴は最後にするか、シャワーの利用だけにしましょう。

病気・予防法等について、詳しくは主治医または最寄りの保健福祉センターにお問い合わせください。

青葉区保健福祉センター管理課  022-225-7211(代)
宮城野区保健福祉センター管理課 022-291-2111(代)
若林区保健福祉センター管理課  022-282-1111(代)
太白区保健福祉センター管理課  022-247-1111(代)
泉区保健福祉センター管理課   022-372-3111(代)

参考

腸管出血性大腸菌Q&A(厚生労働省)(外部サイトへリンク)

腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)(外部サイトへリンク)

感染症情報(仙台市)

腸管出血性大腸菌O157〔食肉等〕(仙台市)

お問い合わせ

健康福祉局感染症対策課

仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎6階

電話番号:022-214-8029

ファクス:022-211-1915