ページID:11953

更新日:2016年9月20日

ここから本文です。

教育委員会会議の概要(24年10月定例会)

日時

平成24年10月12日(金曜日)午後3時00分

場所

教育局第一会議室

出席委員

委員長 松坂 宏造

委員長職務代理者 永広 昌之

委員 油井 由美子

委員 宮腰 英一

委員草刈 美香子

委員(教育長) 青沼 一民

会議の概要

1 開会

午後3時00分

2 前回会議録承認

3 会議録署名委員の指名

4 報告事項

(1)被災3校の今後の方向性について

(総務企画部長 報告)

資料に基づき報告

主な質疑

委員

今の段階ではどのあたりまで了解を得ているのか。また,今後の具体的な見通しについて,現在併設されているところに編入するような形になるのか。

総務企画部長

今後については,全体的な移転スケジュールはある程度決まってきても,一人ひとりが家を何年度に建てて何年度にそこで生活できるのか,というところまで,まだ固まっていないということもあって,引っ越した際,自分の子どもをどこの小学校に通わせたいかというような,個々の保護者の気持ちは,まだ,ご本人たちも想定されていないような状況とお見受けした。そういうことからも,お話し合いを重ねる中で,それぞれの方が段階的に移転されていく状況の中で,今併設しているところも含めて学校はどのようになっていくのか,あるいは,移転することでの不安は解消されるのかというような,そういったさまざまなことをご提示申し上げながら議論を深めていく過程が必要だと思う。そういった意味でも,何回話し合いを持てばこのようになるのかということに関しては,まだ見通せない状況ということで,私どもとしては,丁寧に進めてまいりたいと考えている。

委員

教育環境の整備を重視するというご説明だったので,一人ひとりのご意見をよくお聞きした上で,その点をご理解いただけるよう慎重に進めていただきたいと思う。

委員

編入を予定している中野小は,現在併設している学校と同じ学校となる予定なのか。

総務企画部長

通常の場合の統合であれば,同じ中学校区内の隣の学校との統合が自然な形だと思う。ただ中野小については,現在中野栄小に併設しているが,実は中学校区としては,中野栄小は中野中学校区,中野小は高砂中学校区ということで,むしろ他に隣接している2つの小学校があるのだが,そちらの小学校が高砂中学校区ということもある。地域の沿革をどう考えるかであり,今併設して仲良く暮らしている実態を重く見るかなど,さまざまな選択肢があると考えている。この相手校の選定についても,教育委員会から一方的にということではなく,保護者や地域のご意見を聞いた上で決めてまいりたいと考えている。

委員

校舎利用の問題であるが,荒浜小の校舎の跡をどう利用するかということは,市全体の被災地域の整備,あるいは,復興のメモリアル施設をどう作っていくかということと密接に関わってくると思うのだが,メモリアル施設の計画等について,教育局はどれくらい関わっているのか。

総務企画部長

津波被災全体のメモリアル施設については,市長部局の所管になっており,まだそれは決定していないという状況である。私どもとしては,学校の歴史のメモリアルということについて,統合した学校の中で資料展示などを行うなどにより,卒業生の方が訪れて記憶に触れるというような場をしっかりと整えていこうという考えである。

委員

仙台市自体の方針をきちんと決めておかなければいけないと思うので,市長部局と話しあいがあればいいと思う。

私が申し上げたメモリアルという意味は,景観とか,大きな建造物,もちろん津波の痕跡というものも含めたメモリアル施設ということなので,地域として考えていただくほうがよろしいのではないかと思う。

大越理事

全市的な視点で考えていくことになるので,その中で教育局として,関われるものは当然協力していく必要があろうかと思う。

委員長

1番はやはり,子どもたちの教育環境を整えていくということが大切である。地域住民の方の中には存続してほしいというご意見もあったと思う。そのほかに,地域住民から要望や意見があったら,教えていただきたい。

総務企画部長

中野小の地域の方々からは,139年の歴史がある中で,ぜひとも学校を残したいという思いをいただいたところであり,これがまず1番多かった意見である。それ以外では,今の併設という形の中で,子どもたちがもしかしたら肩身が狭いのではないか,そういうことについての改善を図る必要があるのではないか,というご要望などもあった。

委員長

今後のスケジュールについて,防災集団移転促進事業が平成26年に終了する。ここから期間を設けて平成28年4月ということで,おそらく余裕を持った形での設定かと思うが,期限の根拠とこれについての地域住民からのご意見があったら教えてほしい。やはり地域住民の方からの同意が1番大切であると思う。

総務企画部長

平成28年4月と定めた根拠としては,子どもたちの多くが仮設住宅で暮らしている状況の中で,家に帰ってからの生活環境などを考えた時に,学校という場を通じて存続している子どもたちのコミュニティをある程度保っていくことが1つ必要とされると考えた。また,新しいところに移転した時点においては,子どもたちにとっては,その移転先の学校に転入していただくという形のほうが,教育環境としては非常によいものと考えた。その上で,移転をする方々が移転を終えることができる時期として無理のないスケジュールということで考えたのが,この平成28年4月である。

地域住民からの意見ということでは,まだ中野小しかお話をしていないが,今回は1回目の説明会で,地域の代表の方々に参加いただいているということもあり,学校を残してほしいという意見が多く,期限についてのお話はなかった。

委員

東六郷小についてお聞きしたい。来年度のあり方として,低学年のよりよい教育環境が実現できる,六郷小への移動による併設について提案したいとあるが,この点をご説明いただきたい。

総務企画部長

併設というのはあくまで単独の小学校という形を持ったまま場所を変わるということである。今,六郷中に入っているが,子どもたちにとっては,例えば,低学年用の遊具が無いとか,いろいろな出入り口やトイレなども中学生の高さになっているというところがある。小学校であれば,もともと小学校の作りになっているし,校庭には遊具もあり,移動も,例えばプールに入る時も小学生のプールの高さで利用できるとか,そういった日常的なアメニティが確保されるということである。また,低学年だけではなく,東六郷小全体の開設場所を移すという趣旨である。

大越理事

これについてもご提案なので,今の六郷中のままのほうがいいというご意見もあるかもしれない。私どもは,今より良い教育環境を目指すという点で,隣の六郷小の教室に移ることを提案しているが,選択できるような進め方をしていきたい。いろいろと協議しながらご判断いただくようになろうかと思う。保護者とのお話もこれからであるので,しっかりとお話していきたい。

委員

将来的な統合を考えているということについては,現在,六郷小へというお考えということで理解してよろしいか。

総務企画部長

統合ということについても,まだ現在のところはっきりとしたことが言えない状況である。この地区は集団移転が主でないので,保護者の方が今後の生活をなかなか決められない状況であり,それが今後どのようになるのかで決まっていくものだと思う。そういう意味からも,一時的な状況からすれば,六郷小へというのは自然であるが,必ずしもそれを前提としているということではない。

委員

現在,荒浜小学校の子どもたちは,おそらく仮設住宅やみなし仮設,あるいは自宅で再建を目指すなど,さまざまな環境で暮らしていると思うし,やはりそういった家庭環境も,子どもたちは敏感に感じていると思うので,より子どもたちにとって望ましい教育環境ということを考えて話を進めていただきたい。また,地域住民の方と,実際に子どもを通わせている保護者の方で意見の相違がある場合もあるかとは思うが,やはりそこは,将来の子どもたちのためにということでそのお話を進めていただきたい。そして,ある程度時間がかかることでもあるので,納得していただいた上で進めていくのが良いと思うので,皆様のお気持ちを理解しながら進めていただければと思う。

委員

話し合いの場に出てこられない方々も多くいらっしゃるということなので,そういった方々の声を吸い上げるためにどのようなことをしたらいいかを考える必要がある。例えば,こういった進捗状況などをホームページにアップして皆様に見ていただけるようにしていただくとか,そういったことを重ねて,ぜひ地域の皆様,保護者の皆様と,ひざを交えて心を通わせながら話し合いを重ねていただきたいと思う。

委員長

今後,各地域ではさまざまな意見交換会をされると思う。今のところ,体育館,プールについては解体する,中野小学校の校舎についても財源の問題でやっていかなければならないなど,いろいろとまったなしでやっていかなければならないことがたくさんある。全体という考え方も必要だが,各家庭の環境や被災状況,家族構成が全然違うので,個々の部分でもきめ細かに対応していただきたい。

復興していく中にあっても,平成28年は4年後になる。環境も大きく変わってくるのではないかと思うので,その点で,児童数の推移なども確認しながら進めていってほしい。通常の統廃合とは全然違うので,そういうところと切り離した形での移行というところを,地域住民と取り組んでいただきたい。震災を経て,子どもたちの教育環境を整えていくというということが1番大切なので,そこを線引きしながら進めていくことが必要なのではないかと思う。地域住民,保護者の意見を聞くということを徹底した形でやっていただきたい。あとは解体についても,施設に対してのいろいろな思い,我々には分からない地域住民のいろいろな思いがあるので,そこも踏まえた形で,取り組んでいただきたいと思う。

教育長

先週,中野小の地域の方の会合に私も出席させていただいた。明治6年開校の139年ということで歴史や伝統があり,地域の方が若い時代にPTA会長,あるいは役員として学校を盛り立てていただいたということもあるので,非常に学校に対する愛着がある。そういった方々のご意見を生の声としてうかがったというのは非常に貴重であり,今後話し合いを通じながら話を進めていきたいと思っている。

5 付議事項

第24号議案 仙台市スポーツ推進計画の策定に係る市長への意見の申出について

(スポーツ振興課長 説明)

原案のとおり決定

主な質疑

委員

スポーツ推進計画は,仙台市のスポーツの今後を考える基本計画と考えてよろしいか。いくつかの項目ごとの目標があるのだが,その達成のためのもう少し具体的な取り組みは,別途お考えになるという予定なのか。

スポーツ振興課長

ご指摘のとおり,基本計画という認識にしている。具体の進行管理については,この基本計画をもとに,PDCAという形の,実施計画に近いようなものを別に持って,進めてまいりたい。

委員

それであれば結構である。例えば,基本の土台を固める上で,仙台市が運動施設をどう整備していくかということも重要になってくる。これはたぶん基本計画であるからだと思うが,現在仙台市で,野外施設も含めた体育施設がどういう整備状況にあるのかということが上がってきていない。それから,整備するとは書いてあるが,数値が出てこない。今後,それはもう少し具体的な計画でなされると理解してよろしいか。

スポーツ振興課長

スポーツ施設の整備などについての数値目標については,確かにこの計画上は具体的な数字は定めていない。当面5年の数値目標というものを掲げており,いわゆる復興との関係もあるので,5年経過後にこの計画を見直すつもりである。その時点で,施設の整備が可能になる状況であれば,改めてその5年後に,施設の整備の数の具体数を入れることもあろうかと思う。

委員

市民の方から全部で24件のご意見があったが,ここにはご意見の分類しか挙げられていないが,この中で,計画策定の最後の詰めとして,取り入れた意見など,なにか代表的なものをご紹介いただきたい。

スポーツ振興課長

パブリックコメントの中で,ご意見を反映したものの例としては,11ページの競技スポーツの推進については,項目として持っていたが,具体的なイメージがないというご指摘をいただいたところである。よって,そこについては具体例をいくつか掲載したということがある。また,5ページ6ページのこれまでの成果のところについても,今まで施策として行ってきたスポーツ計画について,実際どういった成果があったのかという記述が少ないというご指摘もあり,その部分については,統計的なデータを用いたり,その方向性についての検証を行っているというところを内容的に盛り込んだ。

委員

スポーツ基本法に基づいて,10カ年の計画を立てて,特にその中でも,今後5カ年の重点項目をここに掲げたわけであるが,市民局スポーツ振興課が教育局と連携して,ここにいくつか記載している運動能力の測定,調査やスポーツプログラムの提供などを通じて,子どもたちの体力向上を進めていこうということで理解してよろしいか。なおかつこれは,今まで行われてこなかったのかどうか,つまり,平成24年から新たに開始する事業であるのか,それともこれまで進めてきたことを更に強化するということで,こういった項目を立てたのか,その点をご説明願いたい。

スポーツ振興課長

これらの施策の具体的なイメージとしては,これまでも教育局で取り組んできた部分もあり,主体的には学校で進めているものもあるので,そういった部分と市民局が連携を図りながら,これまでと同様,またはそれ以上の連携を図り事業展開を行っていくということであり,ここで掲げた事業については,この計画で初めて出てきたものではない。

委員

その中には,新たに加えられたものもあるということか。

スポーツ振興課長

そのとおりである。具体の例としては,13ページの5行目にあるアスリート活用事業がある。これは,スポーツ選手が,学校や被災地などへ赴いて子どもとの交流を図ったりするようなイベントで,数年前から行われている。そういったものに引き続き取り組んでまいるということが新たに盛り込んだ内容の1つになっている。

委員

アスリートによる指導というのは,子どもたちの刺激にもなり,一生の思い出として残ることにもなるので,ぜひ進めていただきたい。単独の学校といっても難しいと思うがうまく組織していただいて,1校,1人でも多くトップアスリートから学べるような,そうした事業を具体的に企画し,実行してもらえればと思う。

委員長

先ほど委員からも環境整備ということで話があったが,やはりスポーツをするためには,施設を借りないとできない。学校内でも施設開放ということがあるが,限られた団体しか使えない。では他の仙台市の施設を考えた時に,なかなか取れないということで,各団体が苦労しているようである。例えばよく聞くのが,蒲生地区のグラウンドが取れなくなったということである。そのような環境整備という点について,パブリックコメントの中などで,なにか早く作ってほしいとか,いろいろな要望としてはどうなのか。

スポーツ振興課長

パブリックコメントとしては,蒲生地区で野球場が使えないということに関して,その代替施設や,ドーム球場の整備を求める意見などもをいただいた。

委員長

各数値目標に向かって,教育委員会と連携した形で,児童生徒のスポーツに一緒に取り組んでいただきたいと思う。あとは企業との連携という1つのポイントもある。これらが全て実現できれば,我々としても良いと思うので,よろしくお願いしたい。

委員

8ページのするスポーツのところに,女性が活動しやすいスポーツの環境づくりとあるが,10年前の計画の中で,スポーツ活動を含めた女性の社会参加を促すための基盤整備として男女共同参画を推進するといった表現があったと思う。それに比べると今回の表現はあっさりした印象を受けるが,それはなぜなのか。また,基盤整備として,具体的にどのようなことを行って,どのような効果があったのかをお聞きしたい。それと,5ページ,6ページには男女別の内訳が出ていないことから,女性がそれほどまだスポーツへの参加ができていない状況にあるのかということもお聞きしたい。

スポーツ振興課長

スポーツに取り組む男女のデータについては別に持ち合わせているが,やはり20代,30代の世代を中心に,女性の方のスポーツをする割合が少なくなっている状況である。それから,表現についてはやや後退した部分というご指摘をいただいたが,女性の方に限らず,20代,30代の方が,スポーツに取り組む機会が少ない状況である。中でも女性の方が活動しにくいということがあるので,より女性の方が使えるような施設運営や,あるいは女性の方が使いやすい時間設定での講座の開設など今まで行ってきたが,なお引き続き,女性の方のスポーツへの意欲を高めてまいりたいと考えている。

第25号議案 小学校および中学校の通学区域に関する規則の一部改正について

(学校規模適正化推進室長 説明)

原案のとおり決定

主な質疑

委員長

松陵小と松陵西小が,1つの泉松陵小となるが,区域については地域住民の方々と話し合いご理解いただいているので,これについては問題ないと思うのだが,1点だけ確認したい。今まで近かったところから遠くなってしまうということで,通学路について,安全性などについては地域からの要望,ご意見というのはなにかあるのか。

学校規模適正化推進室長

新校の通学路については,開校準備委員会の中に部会を作り,指定通学路について,地域の方と,保護者の方も入っていただいて,検討,議論をしていただいた。幹線道路上の学区線がなくなるということで,東から西に通う子どもたちの経路が5経路あるのだが,そのうち1経路については歩道橋になっているので,そこを通っていただくよう学校で指導することとしている。また,1番北側になるのだが,この幹線道路は都市計画道路であるが実際松陵団地で止まっている。その止まっている1番北側の,松陵小学校と松陵西小学校を結んだところの交差点の危険性が高いということであるが,信号機を今のところ設置していない。今は,横断歩道ということで白線だけは引いていただいている。信号機の設置要望はいろいろな団体のほか,仙台市としてもお願いしているところであるが,南側を車が通るので,北側に横断歩道の白線を引いていただいて,そこを通るように,学校として指導するというようにお願いしている。あとは,県運転免許センターの坂を上っていって最初の信号や2番目の信号,そういったところには,地域と防犯ボランティアの方々が,今両小学校がある状況でも立っていただいているが,それを新小学校でも継続していただくことを,地域の方々が入っている部会のほうで確認をして,それぞれの子ども会の方を配置するような具体的なところまで計画を立てているところである。

委員長

そのように地域の方々と連携しているということで,安心した。行き止まりの手前のところの,幹線道路の終わりの大きい交差点については私も気にはなっていた。そこは道路幅が広いので,地域の方や町内会などもさまざまな団体が要望して,信号がついたら良いと思う。引き続きよろしくお願いしたい。

第26号議案 仙台市学校給食運営審議会委員の委嘱等について

(健康教育課長 説明)(秘密会)

原案のとおり決定

第27号議案 臨時代理に関する件について(教職員の人事に関する事項について)(教職員の人事異動)

(教職員課長 説明)(秘密会)

原案のとおり承認

6 選挙

仙台市教育委員会委員長の選挙について(秘密会)

松坂宏造委員が引き続き選任された。

7 その他

事務局

次回定例教育委員会は11月12日(金曜日)に開催する予定である。

8 閉会

午後4時30分

お問い合わせ

教育局総務課

仙台市青葉区上杉1-5-12 上杉分庁舎12階

電話番号:022-214-8856

ファクス:022-261-0142