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更新日:2016年9月20日
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平成24年4月23日(月曜日)午後3時30分
教育局第一会議室
委員長 松坂 宏造
委員長職務代理者 永広 昌之
委員 丸森 仲吾
委員 油井 由美子
委員 宮腰 英一
委員(教育長) 青沼 一民
午後3時30分
(1)平成24年度「杜の都の学校教育」について
(教育指導課長 報告)
資料に基づき報告
主な質疑
委員
新たな防災教育の取り組みの中で,副読本はどのように位置づけているのか。
教育指導課長
防災教育の基本的な手法としては,例えば関連する理科や社会等の教科や特別活動,総合学習の時間において,関連する指導項目等をつなげて,学校としての防災教育の年間指導計画や全体指導計画を作成していく。それぞれの授業で随時活用できることを念頭に置いて,副読本の編集作業を進めている。
委員
冊子では,防災教育については字数が取られているが,防災の体制作りについてはあまり詳しくはない。教育委員会としても指導指針があると思うが,学校が置かれている位置や状況に応じて,それぞれ個別の課題があるはずで,沿岸地域の学校には沿岸地域の課題があるし,丘陵地,河川沿い,巨大なコンビナートが側にあるような学校であればそれなりの想定をしておかなければならないと思う。そういう意味では,各学校の個別のマニュアル作りがされて然るべきである。教育委員会はその策定に向けて指導していかなければいけないと思うが,その方針についてはどのように考えているか。
教育指導課長
こちらの冊子では,児童生徒を対象とした防災教育に特化した基本的な考え方を示している。それとは別に,各学校における災害対応や避難所開設等の災害対応マニュアルについては,今年度4月末までに各学校から提出を求めている。その内容については,今年度から地震ならびに津波に特化した災害対応マニュアル,地震対応マニュアルという形での作成を各学校に指示している。マニュアルのうち基本的な内容については,各学校へサンプルという形で示しているが,沿岸部や丘陵部等地域特性に応じた形で,さらには二次避難場所等の記載まで含めた形での作成を各学校にお願いしている。なお詳細は未定であるが,可能であれば各学校のマニュアルを一度有識者の方等に見てもらい必要なご指導をいただくところまで,今年度中にできればと考えている。避難所対応等については,地域防災計画や市の避難所対応マニュアルの策定状況を踏まえつつ,学校においても随時,必要な見直しをしていきたい。
委員
地震や津波への対応はもちろん重要だが,あまりそればかりに特化すると,それぞれ個別の課題が薄められてしまうので,ぜひ目配りをお願いしたい。
委員
防災主任については議会でも質問が出ている。この冊子では防災主任について特に言及されていない。この冊子が発行された後に防災主任ができたということかもしれないが,その周知というのは別途行っていくと理解してよいか。
教育指導課長
子どもたちの安全指導に関わる防災主任については,学校の教員体制や校務分掌上の問題であるので,冊子に入れ込んでいない。防災主任は今年度から新たに設置された主任職で,これからの防災教育を担う非常に重要な職責を担うこともあり,今月中に第1回目の研修会を予定している。そして夏前に第2回目,その他必要に応じて随時防災主任対象の研修会を行い,求められる役割や防災教育の日常的な考え方等について,周知徹底を図ってまいりたい。
委員長
15ページにある児童生徒による故郷復興プロジェクトは,昨年度を振り返ってみても,各小中学生が自ら積極的に地域に笑顔を作ろうとしていることとか,クリスロードに応援の旗を掲げることなど,子どもたちも一生懸命頑張って様々な活動を行っている。今年度は具体的にはどのような形でやろうとしているのか。
教育指導課長
詳細等については今後検討していく形になろうかと思う。
学校教育部長
七夕祭りについては,昨年度,8万人の子どもたちの願いをこめた折鶴ということで掲示をして,たいへん話題を呼んだところである。今年度は2年目ということで,具体的にどういった形にするかということについては,現在校長会やPTA協議会等も含めて,詳細に詰めているところである。復興元年であるという趣旨も踏まえて,それにふさわしい形で取り組んでまいりたい。
委員長
具体的な話が決まればわれわれ教育委員にもご連絡いただければ,例えば近くの小中学校があれば,そちらに出向いて,子どもたちが頑張っている姿を見るのも一つのきっかけと思うのでお知らせいただければと思う。
委員
2ページ,自分づくり教育の推進の中で,小学校における職業講話,夢教室の実施とあるが,具体的にどういう内容であるのか。
学校教育部長
この夢教室については,自分づくり教育の小学校における取り組みとして,社会人の方や職業人の方からいろんなお話をいただく,例えばベガルタ仙台や楽天の選手の方もいるし,地域で実際に仕事をされている方を講師にお迎えして,いろいろなお話をいただいているところである。小学校における自分づくり教育の一つの大きな項目として,今年度も取り組んでまいりたい。
委員長
74ページにわたって各課で取り組んでいく内容について,ぜひこれをひとつひとつ学校現場で確認しながら取り組んでいただきたい。この中でも,東日本大震災に関する防災教育の部分で,児童生徒の心のケア,これは教職員も含めてであるが,ぜひ力を入れていただきたいと思う。そして,学校現場からも,そして教育委員会からも,発信していただくようお願いしたい。
(2)指導改善研修の実施状況について
(教職員課長 報告)
口頭による報告
主な質疑
委員
1年間の研修を行うということだが,どういった内容がどういった形で実施されるのか。
教職員課長
まず本人に自己の課題を認識させるというプログラムがある。レポート提出や実践を通しての自己評価,または実際に現場実習を行い,現場実習の結果をもとに再び課題を出す。このような繰り返しの作業を通して,自己の課題に気づいてもらう。その後,課題の内容について項目を立てて,実際に今度は課題を解決するプログラムに入る。その際は,模擬授業であるとか実際に子どもたちを相手とした授業を実践することになる。
委員
最終的には審査委員会で研修状況を評価するのか。
教職員課長
そのとおりである。実際に審査委員会メンバーが,授業を参観する場合もある。
委員長
引き続き教育センターと教職員課で連携を取りながら,対応していただきたい。
(3)宮城野図書館の臨時休館について
(市民図書館長 報告)
資料に基づき報告
主な質疑
委員
6月4日から休館ということで,基本的には6月4日から貸し出し業務も休止して,予約資料については12日まで貸し出す。それ以降開館までは,約21万点の資料について,貸し出し業務を行わないということか。
市民図書館長
予約資料の貸し出しと返却以外について,宮城野図書館での図書は原則貸し出しできない。その間は他の図書館を利用していただくことになるが,宮城野図書館にしかないような雑誌,新刊書については,他館を通じて貸し出しできるようにしたいと考えている。
委員長
休館中の職員の位置づけはどういう形になるか。
市民図書館長
窓口業務はなくなるが,20万点以上にわたる資料の梱包など,引越し作業そのものに相当なボリュームがある。
委員長
21万点にわたる資料の管理を行わなければならないので,引き続きよろしくお願いしたい。
委員
他館にない資料について,他館を通じて貸し出すことについては,利用者にとって非常にいいことだと思うが,反面,ダンボールに詰めたままにしておけないというか,整理のためのスペースを設けて,それをその都度取り出せるようにしておかなければならないと思うが,可能なのか。
市民図書館長
実際どの程度できるかということはあるが,限定された資料については,ある程度別にしておいて,対応できるようにしたいと考えている。
委員長
宮城野図書館は多くの方が利用されているので,告知として,市政だよりやホームページ,館内掲示板などいろいろとあるが,市民とのふれ合いという観点からも,返却する時など利用者にお会いする時には,なにか一言,そのようなお話があるといいのではと思う。広報について,よろしくお願いしたい。
(4)市議会報告について
(総務課長 報告)
資料に基づき報告
主な質疑
委員長
修学旅行についてだが,昨年度は震災の影響もあって,特に会津若松等が少なくなっていたが,今年度はどんな状況にあるのか。
学校教育部長
特に福島方面の修学旅行について,震災の関係で23年度は大きく減ったところだが,今年度は23校が福島に行くと聞いている。23年度は4校だったので,大きく増加している。小学校の修学旅行先については,23年度の秋以降,教育委員会としても合同校長会などを通じて各学校に指導している。修学旅行先の決定に際しては,修学旅行の本来の目的としてふさわしい場所であるかどうかということを十分に検討すること,その上で,特に福島地区においては空間放射線量が気になる部分ではあるが,会津若松の放射線量は仙台と大きく変わらない,というような客観的なデータにより,先入観なくふさわしい場所としての選定を考えるようにと指導している。
学校の話を聞いてみると,福島県を修学旅行先に決定した学校においては,校長先生はじめ学校の先生が下見の上,いろいろな細かいデータを保護者に説明してご理解いただいたところもあるし,保護者より同じ被災地として交流していくべきではないかというご意見をいただいたところもある。逆に,ある学校においては,その学校に福島からの避難者がおり,避難元である福島への修学旅行が難しいという話もうかがっている。
委員
学校給食への質問が多いのはなぜか。
総務企画部長
質問内容で一番多いのは放射能の問題である。一部の保護者の方が,食品に含まれる放射能に対して非常に敏感になっており,例えば,他の検査機関で牛乳から一部放射能が検出されたことから牛乳をとらない場合や,学校の食材自体の放射能検査が完全に行われていないことから学校給食を食べないで弁当を持参する場合などの事例が,非常に数は少ないものの実際にある。このような保護者の方からの不安が伝わり,現状はどうなっているのか,これからどうしていくのか,という質問につながっている。また,従来からの課題として,アレルギーの問題や,給食費をできるだけ低廉にするという方針から据え置いているものの,一方で給食の残食があったり,あるいは給食の献立の内容についても見直すべきではないかという意見も出ていたりしている。
第1号議案 仙台市図書館協議会委員の委嘱について
(市民図書館長 説明)(秘密会)
原案のとおり決定
事務局
次回定例教育委員会は5月18日(金曜日)に開催する予定である。
午後4時20分
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