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We Know SENDAI
ページID:29726
更新日:2024年5月2日
カトーレック株式会社
仙台営業所
ロジスティクス事業本部
執行役員・副本部長(東日本ブロック担当)
阿部 忠則氏
当社の創業は1961年です。「モノをつくる」と「モノをはこぶ」を融合した新たな価値で、お客様のサプライチェーンにおける課題解決に取り組むべく、ロジスティクス事業とエレクトロニクス事業を展開。ロジスティクス事業では、全国26カ所の倉庫・40以上の物流拠点・約800台の車両を保有し、香港やタイの海外拠点も含め、輸送・保管・流通加工など物流をトータルにサポートします。エレクトロニクス事業では、電子機器の製造受託サービスを提供。カーナビゲーションなどの車載機器や家電製品のプリント基板の実装を行っており、現在日本を含め8カ国に11工場を設置、グローバルに事業を展開しています。ロジスティクス事業とエレクトロニクス事業を合わせた年商は約800億円で、グループ会社を含めた従業員数は約6,800人です。
ロジスティクス事業の重要戦略として、東北地方の低温物流サービス拡大を実現するため、その第一弾として2016年3月に仙台営業所(仙台低温物流センター)を開設しました。同センターは冷凍(-25℃)、チルド(0~5℃)、冷蔵(5~10℃)、常温/定温(10~15℃)という四温度帯の商品に対応した倉庫です。鮮度の保持が必要な生鮮野菜や食肉などシビアな管理が求められる食品を中心に取り扱います。東北エリアにおける輸配送網を今後さらに整備していきます。
当社は、西日本、東日本、首都圏を中心に食品の輸送・保管・流通加工を展開してきました。今回の新センター稼働により、大手メーカーの全国展開をサポートし、多くのお客様にご利用いただいています。東北全体の人口が約900万人、宮城県の人口が約230万人、そのうち仙台の人口が約100万人となっており、東北全体の物流網を構築するうえで、東北の中核であり、一大消費地でもある仙台に物流拠点を置くのがベストという結論に達しました。北3県への距離はありますが、東北全体のストックポイントとしては人口密度、消費量ともに一番の仙台が最適だと考えています。
宮城野区の当地に関しては交通アクセスの良さが何よりの魅力です。国道4号線、国道45号線、仙台東部道路に近いうえ、仙台北部道路、仙台南部道路という環状線にも接続されています。さらに、東北自動車道、常磐道にも連接していますし、非常に便利です。東北地域への食品物流は首都圏や西日本から供給されることも多いので、高速道路網によるアクセスの良さは何よりの利点です。
2018年1月の仙台物流センターの増築に合わせ、現在100人いる従業員を160人にする予定です。一般に、パートやアルバイトが多いとされる庫内作業の従業員においても、当社は正社員として採用していますので、安心して就職してほしいと思います。
また、物流事業の共同化などに備え、同センターのような四温度帯対応倉庫を全国に展開していきたいと考えています。
物流は労働集約産業なので雇用対策が重要になります。当社ではこの1年間だけで約250人の応募がありましたが、仙台市の支援策を活用し、賃金に還元できたことが大きな要因だと捉えています。雇用だけでなく、新たな産業への支援など、仙台市の体制は日本で一番整っていると実感しています。
仙台は東北エリアの中にあって気候も温暖ですし、真冬でも降雪の影響を受けることはほとんどありません。冠水などのトラブルも皆無です。物流の場合、渋滞など道路事情の悪化は大きなダメージとなりますので、温暖な気候に恵まれた仙台は最適の立地条件といえるでしょう。
(2017年3月取材)
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