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We Know SENDAI
更新日:2022年6月16日
株式会社ギグス
代表取締役
島貫 秀行 氏
弊社は、2017年5月3日にオープンした、東北エリアでは最大規模1,560名収容のライブホール『SENDAI GIGS(センダイ ギグス)』の運営を行っております。『SENDAI GIGS』の設立において、1つ目のテーマとなったのが地域との共生でした。そのため、騒音防止に留意した防音設計や、周辺への振動影響が発生しないよう細心の注意を払った振動設計を綿密に立てました。これらの成果もあり、現在まで騒音や振動被害に関する苦情は1件もいただいておりません。
2つ目のテーマとして、音響設計へのこだわりがありました。『SENDAI GIGS』では、上質な音響環境を生み出し最高水準の音を体感していただけるよう、反響・残響・吸音の各種データを計測して設計された波型の壁面を設置しております。ありがたいことに、多くの演者や関係者の皆様よりお褒めの言葉をいただいております。また、ライブハウスとしては日本初となる、間接気化冷却空調機「メガクール」を備え、ホール内の二酸化炭素濃度を検出し自動的に酸素を供給するシステムを採用、快適なライブを楽しむための、見えない空間演出を施しております。他には、9,400lmの輝度の高いプロジェクターを常設し、ホワイトのホリ壁は縦7m×横18mと、大型シネコンのスクリーンと比較しても東北一の大きさを誇ります。また、様々なライブ・イベント用途に合わせた設営が可能で、ランウェイ[花道]を設置したファッションショー、リングを設置した格闘イベント、ブースごとに区切った企業展示イベント、円卓を設置した立食・着席パーティ、2階席を吸音幕でクローズし、1階ホールのみ200席の空間~1,560名スタンディングに対応できる空間演出が可能で、すでに様々な形で活用され皆様に汎用性の高さを実感していただいております。また、2Fスタンド席には車椅子スペースが常設されスムーズに往来できるバリアフリー設計を施しております。
『SENDAI GIGS』ではロックミュージシャン・ポップスアーティストのツアー等、様々なライブ・イベントが行われております。1,500名規模の施設キャパの場合、年間で120日稼働、月にして10日の稼働が採算ベースとされておりますが、アーティストが行うライブは良日(りょうじつ)と言われる、土・日曜、祝日開催がメインのため、それ以外の平日の稼働率を上げていくことが大きな課題でもあります。そのため弊社では、上質な音質を楽しめ、大人数を一度に収容できるという『SENDAI GIGS』の特性を生かし、地元企業様の大きなパーティやイベント等の利用促進にも取り組んでいます。既存のホテルや飲食店舗にはない“GIGS”ならではの演出を盛り込み提案することで、新たなエンターテインメントプランの企画・実践を行っております。また貸施設として利益をあげるだけではなく、『SENDAI GIGS』が発信する新たなエンターテインメントイベントも実践し、国内・海外で活躍しているパフォーマーや劇作家などの雇用も進めており、エンターテインメントの発信施設としてのこだわりを持ち、更なる新たな展開も進行中です。市民の皆様、仙台市からも広域集客型施設として理解をいただいたことで、 区画整理事業やタウンマネージメントによって開発が進む「荒井エリア」という真っ白なキャンバスに、『SENDAI GIGS』という七色の絵の具を描くことができたことに心より感謝しております。
メジャーアーティストがライブを行うと1,000名を超える行列ができ、休・祝日の先行物販においては早朝から400~500名が並ぶケースもあります。そのような人たちが時間をより有効に過ごせたり、地下鉄東西線のイーストエンドである荒井エリアに賑わいを創出できるよう、弊社が主導する形で「アラウンドザギグス計画」を考えております。まずはギグス北側テナント棟にGIGS横丁・LIVE酒場と銘を打って、吹抜け屋外での飲食コミュニティゾーンを形成。南側の壁面をスクリーンとするドライビングシアターも構想しております。また、県内外・関東圏等、遠方からのライブユーザーの受け皿となるライブツーリズム化の計画を進めており、荒井周辺やギグス東部に位置する『農業園芸センター』への送客を促進するレンタサイクル施策や、仙台空港からのインバウントへのアプローチも検討しております。今後、より仙台市との連携を図り、仙台における“コト消費”の実践的なモデルケースになるべく、荒井エリアの発展に繋がるイベントの企画創出や地下鉄東西線の乗車率向上に、より一層寄与していきたいと考えております。
(2018年10月31日取材)
株式会社ギグス
所在地:仙台市若林区荒井東1-4-1
開設年:2017年
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