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We Know SENDAI
ページID:33051
更新日:2020年10月19日
バイスリープロジェクツ株式会社
代表取締役
菅野 直氏
当社は技術による社会貢献を理念にしています。「自分たちの技術が社会にどう役立つのか」ということを常に念頭に置き、業務に取り組んでいます。3名で創業したこともあるのですが、社名の『バイスリー』には「3倍の価値を産む」、「お客さまへ3倍のメリットを提供する」という思いも込められています。記号性もあり、お客さまに覚えてもらえるよう「×3」と表記しています。現在はほぼ地元採用の約30人体制で業務を進めています。1987年の創業以来、一貫して組み込みシステムの開発をメインに据え、現在は培ってきた高い技術力と30年に及ぶ経験から得た先見性を生かし、インテリジェンス化で自動車の進化を支える車載電装品関連技術、複雑なセンサ信号を高速に処理するDSP(digital signal processor)を用いたデジタル信号処理技術等に特化。最新のニーズに応えています。また、「LabVIEW」で知られる日本ナショナルインスツルメンツ社のアライアンスパートナーとして、同社認定の技術者が計測・試験システムの開発を担っています。
当社は2009年に経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業の採択を受け、地元企業と一緒に自動車部品の外装検査を自動化するシステム開発に着手し、2010年から3年をかけて地元製造業の協力を得た実証実験も行っています。現在、外装検査は人による目視がメインですが、2017年1月に「みやぎ優れMONO」に認定された当社開発の「表面欠陥検査ユニット」が導入されれば、現行コストの3分の1は削減が可能となり、大手自動車メーカーでは導入の動きも見せています。これら戦略的基盤技術高度化支援事業は東北大学の支援を受けて行っています。同大学の先生は悩みに対して的確な回答をしてくれますし、いい関係を築けています。
ソフトウェアサービスにはグローバルサービスとローカルサービスがありますが、ローカルサービスは地域に必要なサービスとして決してなくなることはなく、このおかげで30年間事業を続けてきましたが、同時に全国に広まるグローバルサービスも市場に出していきたいと考えています。そのとき地元企業とタッグを組むことも少なくありません。技術力の高い企業がそろっているからこそ可能だと考えています。さらに、仙台市、宮城県、東北経済産業局等の行政の担当者との心理的距離が近く、相談しやすい環境であることも魅力です。とりわけ、東北大学IIS研究センターを開設した仙台市は必要な異業種とのコミュニケーションを取りやすくするなど精力的なサポートを展開してくれます。
製造技術データベースサイト「イプロス」で多いときには1日70件ほど資料がダウンロードされるなど、当社のオリジナル技術であり、実用新案も取っている表面欠陥検査ユニットが注目を集めています。同ユニットだけでなく今後もオリジナルの技術を磨き、仙台から全国へ当社の技術サービスを提供していきたいと考えています。仙台市をはじめとする支援機関が親身になってサポートしてくれますし、宮城県情報サービス産業協会やみやぎ工業会といった地元の業界団体に加入すれば、情報交換もできます。企業同士で研鑽しあえますし、異業種との交流にも地方ならではの近さがあります。仙台に進出する際には行政と連絡をとり、業界団体に加入することが地元に溶け込むポイントになると思います。
(2017年8月取材)
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