ビジネス部門　特別賞「株式会社Wasshoi　Lab」

第5回仙台市交流人口ビジネスコンテストにおいて、ビジネス部門特別賞を受賞したのは株式会社Wasshoi　Labが手掛ける「Samurai　Armor　City　Walking」という事業。「お客さまをお殿さまにする」というコンセプトで、甲冑の着用体験を提供する。東北で唯一無二の文化体験事業に成長させることを目指す。

株式会社Wasshoi　Labの後藤永行さん（写真右）

 

「普段は白石城内で気軽に甲冑を着用できる体験を提供しています」と話してくれたのは、株式会社Wasshoi　Labのセールス＆コンサルティング本部第三事業部プロジェクトマネージャーの後藤永行さん。甲冑の着用体験というアクティビティーをより広めたいという思いから、宮城県の観光における玄関口である仙台市での開催をスタート。甲冑を実際に着用できるだけではなく仙台の街中を歩くことができるという一風変わったアクティビティーの内容だが、「現代の街並みと甲冑姿のギャップもお客さまに楽しんでもらえるのではないか」との狙いがある。

戦国武将の鎧姿で現代の仙台の街歩き

 

用意している甲冑は、仙台藩祖である伊達政宗公やその家来が着用していたものをイメージしてつくられたもの。甲冑を着て街中を歩きながら、仙台・宮城の歴史や文化についての解説も行う。「実際に伊達政宗公由来の甲冑を着てもらうことで、よりリアルに感じてもらえるのではないか」と考え、この体験プログラムを開発した。

甲冑を着用しながら、仙台グルメを紹介したり、ゲームセンターで遊んだりなどの体験を行う。外国人観光客にとってはゲームもまた日本文化のひとつとして捉えられており、「侍の甲冑を着てゲームをする」という非日常体験を楽しんでもらえているようだ。甲冑を身につけたまま旅先の街を歩くことで、「普通の食べ歩き・街歩きにはない特別感、お殿さまになったような気分を楽しんでもらいたい」という。

仙台市内の中心部のさまざまな場所で撮影を楽しむ

 

伊達政宗公が着ていたものをイメージしてつくられた甲冑を身につけることで、各種体験に強いストーリー性を持たせられるのが本プロジェクトの大きな強み。外国人観光客が日本の一地方都市である仙台を訪れる理由となるキラーコンテンツとして成長させていけたらと将来の展望を語ってくれた。