ホーム > 事業者向け情報 > 経済・産業 > 中小企業支援 > 支援メニュー > 企業価値や魅力の向上を図りたい > 施策 > 仙台「四方よし」企業制度について > 仙台「四方よし」宣言企業 一覧 > 合同会社東北腸活ラボ
ページID:83707
更新日:2025年12月8日
ここから本文です。

社名:合同会社東北自然腸活ラボ
設立:2025年
従業員:2名
本社:仙台市太白区柳生6-13-1
主な事業内容:腸活に関する商品の販売、キムチの販売
東北の農産物と発酵文化を活かした“おいしい腸活”の推進による健康支援と地域経済の活性化
「地域の食材や食品が地域内消費にとどまり、事業継続が難しくなる中、連携による付加価値創出が喫緊の課題」
現在、東北地域における農産物や伝統食品の多くは、流通範囲が地域内に限られており、価格競争や販路不足により売上が頭打ちになるケースが増えています。特に高品質・少量生産の地場産品は、広く全国に流通させる仕組みが整っておらず、地元だけでは十分な需要が確保できないことが大きな課題です。
また、小規模事業者が単独で商品開発・広報・販売まで担うには、人的・金銭的資源が乏しく、持続的な展開が困難です。各企業が個別に活動するのではなく、連携を通じて「地元の誇れる素材」「発酵文化」「健康支援」という共通価値を商品化し、社会課題の解決と経済的自立を両立させる必要があります。企業間の連携や地域資源の共創的活用は、今後の地域産業振興に不可欠な視点です。
「管理栄養士、老舗企業、農家との共創によるキムチ開発と、催事・ECを活用した東北発の健康支援型モデルの構築」
当社は、仙台味噌の老舗である今野醸造様と連携し、宮城県産の味噌を活用した特製ヤンニョムを用いたキムチを開発しています。農家と協力し、旬の東北野菜を使用することで、素材の鮮度と品質を最大限に活かした製品作りを実現しています。また、レシピ開発には東北出身の管理栄養士3名が参画しており、機能性と安全性を重視した商品設計を行っています。
さらに、こうした地域連携を形にする場として、催事販売やイベント出店を活用し、ストーリー性のある販売体験を提供。加えて、ECショップやSNSを通じて全国の健康志向層に向けた発信も積極的に展開しています。これらの活動は、単なる自社製品の販売にとどまらず、「地域資源×腸活×健康価値」の仕組みを共創するモデルとして、地域企業とのネットワークの深化にもつながっています。



連携農家の食材がコンテスト入賞 行政による取材
地域と都市をつなぐ、柔軟で創造的な働き方の実現
多様なライフスタイルや働き方が求められる現代において、特に地方に拠点を置く中小企業では、「柔軟性のある働き方」や「個人のスキルを活かす組織づくり」が難しい現状があります。加えて、仙台のような地方都市では、専門職人材やクリエイター人材の流出も続いており、地域に根ざしながらも先進的な知見を取り入れられる環境づくりが急務です。
当社は創業時から「二居住生活」やリモートワークを前提とした運営体制を採用していますが、都市部との距離や時間的制約により、情報共有・意思決定・商品開発のスピードが課題になる場面も少なくありません。また、事業規模が小さいゆえに、従来のような固定的な雇用ではなく、プロジェクト単位での参画や多拠点型の働き方をどう確立していくかが、組織の持続性における大きな課題でした。

代表2人と栄養管理士アンバサダーによるイベント販売の様子
当社は、東京在住のクリエイティブ職の代表と仙台の農家代表の「二拠点体制」によって設立され、それぞれの専門性を活かしながら、役割分担と信頼関係に基づいた柔軟な協働体制を築いています。この体制は、距離を超えて「地域の現場」と「都市の発信力」を組み合わせる新しい働き方の実践でもあります。
さらに、商品開発には東北出身の管理栄養士3名がアンバサダーとして関与しており、フルタイム雇用に依存しない関係性の中で、高度な専門性を持つ人材が活躍できる場を提供しています。SNS運用や販促物の制作、レシピ開発など、タスクベースで業務を切り分け、個々の強みを最大限に活かせるフラットなチーム設計としました。
また、家族との時間や本業とのバランスを保ちながら関与できるよう、チャットツールやクラウドを活用して非対面でもスムーズな情報共有・進捗管理を行い、従来の働き方にとらわれない運営スタイルを確立しています。雇用ではなく「共創する仲間」として関わる仕組みは、働き手のモチベーションを高め、主体性ある行動を生み出す基盤となっています。

腸活ラボ第業 農家10代目 東北自然腸活ラボHPより図を引用
・管理栄養士アンバサダー:3名(東北在住、管理栄養士免許あり)
・デザイン・動画制作支援人材:2名(東京・宮城からの外注協力体制)
・SNS発信協力者:2名(健康ジャンルの影響力あり)
・打ち合わせのオンライン実施率:100%(LINE/Zoom使用)
・雇用形態別の関与者割合:社員0人・業務委託/パートナー100%(完全リモート)
・開発した新商品数:6種(季節含む)
・アンバサダー継続率:100%(就任以来全員が継続)
二居住・複業・リモートといった柔軟な働き方を認めることで、多様な専門性を持つ人材がプロジェクト単位で参画する体制が整いました。農業・デザイン・栄養学など、それぞれ異なる分野のプロフェッショナルが、「仙台から全国に腸活を届ける」という共通目的のもとで協働し、個の力をチームの成果につなげる好循環が生まれています。
これにより、事業初期ながらも、味噌メーカー・製造委託先・百貨店催事・大学機関といった多様な外部パートナーとの連携を実現でき、ビジョンを共に描ける体制が築けています。アンバサダーの管理栄養士からは「自分の知見が社会実装される手応えがある」との声もあり、やりがいのある職場づくりにもつながっています。
今後はアルバイト採用も視野に入れつつ、柔軟性と共創をキーワードとした職場環境を進化させ、仙台という地域で、新しい働き方のモデルを提示していきます。

お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.